省エネ・脱炭素に使える補助金【2026年】設備別・申請型の選び方
2026年に中小企業が使える省エネ・脱炭素補助金を、設備単位、工場・事業場全体、電化・燃料転換、EMS、ビル改修、省エネ診断に分けて比較。補助率・上限、公募状況、省エネ要件、交付決定前の注意点を解説します。
この記事でわかること
- 高効率空調やボイラなど登録設備の更新は設備単位型、工場全体の大型更新は工場・事業場型、電化・燃料転換は電化・脱炭素燃転型を中心に比較します。
- 2026年度の省エネ・非化石転換補助金は2次公募が7月9日17時で終了し、7月29日時点で3次公募の日程は未発表です。次回公募を待つ間に型番、見積、省エネ計算を準備します。
- 既存業務用建築物を外皮改修と高効率設備で一体改修する場合は、11月30日まで受付中の脱炭素ビルリノベ2026事業も候補です。
条件に合う制度を無料で絞り込む
補助金・助成金の候補を、診断と検索から確認できます
地域や目的を選び、対象になりそうな制度の公式情報を確認してください。
省エネ・脱炭素補助金の結論
省エネ・脱炭素の支援は、買いたい設備の名前だけで選ぶと申請型を誤ります。既存の空調、ボイラ、冷凍冷蔵設備などを登録型番へ更新するなら設備単位型、複数工程を含む工場・事業場全体の改善なら工場・事業場型、化石燃料から電気や低炭素燃料へ切り替えるなら電化・脱炭素燃転型を先に確認します。
既存の店舗、ホテル、病院、事務所、学校などで断熱と高効率設備をまとめて改修する場合は脱炭素ビルリノベ2026事業、どの設備を替えるべきか決まっていない中小企業は省エネ診断が入口です。太陽光、蓄電池、車両、自然冷媒などは、環境省や所管省庁の用途別制度へ分かれます。
補助上限が大きい制度ほど、実際の受給額が大きいとは限りません。対象経費、補助率、省エネ効果、投資回収年数、審査順位を満たしたうえで、交付決定後に契約・発注した費用が交付対象の基礎になります。
| 計画 | 最初に見る制度 | 判断の分かれ目 |
|---|---|---|
| 空調・ボイラ・冷凍冷蔵等を1台単位で更新 | 省エネ・非化石転換補助金 設備単位型 | SII登録型番と設備単位の省エネ要件 |
| 製造ラインや工場全体を更新 | 同補助金 工場・事業場型 | 事業所全体の省エネ効果と投資回収 |
| 燃焼設備を電化・燃料転換 | 同補助金 電化・脱炭素燃転型 | 対象設備、燃料、更新・改造・新設の区分 |
| EMSで見える化・制御 | 同補助金 エネルギー需要最適化型 | 登録EMSとエネマネ事業者 |
| 既存ビルの断熱と設備を一体改修 | 脱炭素ビルリノベ2026 | BPI、一次エネルギー削減率、BEMS |
| 設備候補や削減効果が未整理 | 省エネ診断・省エネお助け隊 | 使用量の把握と改善提案から開始 |
2026年7月29日時点の公募状況
省エネ・非化石転換補助金の工場・事業場型と設備単位型は、2次公募が2026年6月1日から2026年7月9日17時まで実施され、現在は終了しています。SIIは3次公募の概要と日程を、決まり次第ホームページで公表すると案内しています。前年の日程を流用せず、工場・事業場型と設備単位型の各公募ページを別々に確認してください。
脱炭素ビルリノベ2026事業は、2026年6月4日から2026年11月30日23時59分まで受け付けています。ただし、交付決定額の合計が予算へ達した場合は期間内でも受付を終了します。外皮と設備の要件を計算する時間が必要なため、最終日を前提に準備しない方が安全です。
省エネ診断の支援体制は2026年度も運用され、地域の診断機関や省エネお助け隊が中小企業の設備・運用改善を支援します。設備補助の公募待ち期間は、エネルギー使用量の整理、現地診断、更新候補の優先順位付けに使えます。
| 制度 | 2026年7月29日時点 | 次に行うこと |
|---|---|---|
| 工場・事業場型 | 2次公募終了、3次日程未発表 | SII公募情報を確認し、省エネ計算を準備 |
| 設備単位型 | 2次公募終了、3次日程未発表 | 登録型番、3者見積、既存設備資料を準備 |
| 脱炭素ビルリノベ2026 | 11月30日23:59まで受付予定 | BPI・一次エネルギー削減率を算定 |
| 省エネ診断 | 地域の診断機関で受付を確認 | 直近1年の電気・燃料使用量を用意 |
| 自治体の省エネ支援 | 地域ごとに随時公募 | 所在地と設備名で公式ページを検索 |
省エネ補助金の2つの申請型と事業区分
2026年の省エネ・非化石転換補助金は、工場・事業場型と設備単位型の2つの申請型があります。工場・事業場型は事業所全体の計画を中心に審査し、設備単位型は指定設備や電化・燃料転換設備を中心に申請します。
事業区分は、工場・事業場型、電化・脱炭素燃転型、設備単位型、エネルギー需要最適化型に分かれます。同じ空調更新でも、登録型番を単体で更新するのか、建物や生産工程全体の改善へ組み込むのかにより必要な計算と書類が変わります。
小規模な更新が設備単位型とは限らない
設備単位型にも省エネ率10%以上、省エネ量1kl以上、経費当たり省エネ量1kl/千万円以上のいずれかという要件があります。価格が小さいだけでは申請できず、既存設備と導入設備の性能差を公式の計算方法で示します。
工場全体型は金額ではなく計画範囲で選ぶ
工場・事業場型は、生産ライン、熱源、空調、EMSなどを一体で更新し、事業所全体のエネルギー使用を改善する計画に向きます。高額設備を1台買うという理由だけで選ぶのではなく、効果を算定する範囲で判断します。
設備単位型は登録型番と省エネ効果を確認する
設備単位型の従来枠は、SIIが公表する指定設備へ更新する事業が対象です。対象区分は、高効率空調、産業ヒートポンプ、業務用給湯器、高性能ボイラ、高効率コージェネレーション、低炭素工業炉、変圧器、冷凍冷蔵設備、産業用モータ、制御機能付きLED照明器具、工作機械、プラスチック加工機械、プレス機械、印刷機械、ダイカストマシンなどです。
従来枠の補助上限は1事業全体で1億円、補助率は3分の1以内です。設備費が基本となり、カタログや見積に機器が記載されていても、SIIの対象型番検索で公募回の登録状態を確認できなければ申請判断はできません。
既存設備の撤去と更新が原則
従来枠は省エネ型設備への更新を支援するため、予備設備、将来用設備、中古設備は対象外です。設置場所、稼働状況、銘板、能力、台数を写真と設備台帳で残し、導入後設備との対応を示します。
3つの省エネ要件はいずれかを満たす
設備単位型は、省エネ率10%以上、省エネ量1kl以上、経費当たり省エネ量1kl/千万円以上のすべてではなく、いずれかを満たせば申請可能とFAQで示されています。どの指標を使うかを見積確定前に決めます。
GX設備単位型はメーカー強化枠とトップ性能枠に分かれる
2026年度はGX設備単位型が設けられました。メーカー強化枠はGXへの取組を表明したメーカーの対象設備を使う枠で、補助上限は3億円、補助率は3分の1以内です。従来枠と同じ設備区分でも、メーカーと型番の登録区分を確認します。
トップ性能枠の更新事業は、特に高い省エネ性能を持つ対象設備への更新を支援し、補助上限3億円、補助率2分の1以内です。トップ性能枠の新設事業も設けられていますが、補助率は5分の1以内で、対象となるトップ性能設備に限られます。
新設できる枠と更新限定の枠を混同しない
新しい店舗や工場へ設備を入れる計画でも、従来枠が自動的に使えるわけではありません。新設を認めるトップ性能枠や電化・脱炭素燃転型の要件へ該当するかを確認します。
高性能という営業表現だけでは足りない
メーカー資料に高効率・GX対応と書かれていても、補助対象区分はSIIの登録情報で判断します。製品名、型番、能力、メーカー、登録枠を見積書と検索結果で一致させます。
工場・事業場型は全体効果と投資回収を示す
工場・事業場型の先進枠は、先進設備・システムを含む更新で高い省エネ効果を目指します。省エネ率と非化石割合増加率の合計30%以上、省エネ量と非化石使用量の合計1,000kl以上、エネルギー消費原単位改善率15%以上のいずれかを満たし、投資回収年数5年以上であることが主な要件です。
先進枠では、中小企業者等の補助率は3分の2以内です。補助上限は単年度15億円、非化石申請では20億円、複数年度や連携事業では事業全体の上限がさらに大きくなります。これは受給予定額ではなく、計画と審査の上限です。
一般枠と中小企業投資促進枠は、工場・事業場全体と設備単位の効果を組み合わせます。中小企業投資促進枠は中小企業者等だけが対象で、一般枠より工場全体の省エネ要件と投資回収要件が緩和される一方、SII指定様式による事業計画の作成・公表が必要です。
| 枠 | 中小企業等の補助率 | 主な判断要件 |
|---|---|---|
| 先進枠 | 2/3以内 | 高い全体省エネ効果、投資回収5年以上 |
| 一般枠 | 1/2以内、回収7年未満は1/3以内 | 全体効果と設備効果、回収5年以上 |
| 中小企業投資促進枠 | 1/2以内、回収5年未満は1/3以内 | 中小企業限定、回収3年以上、計画公表 |
| サプライチェーン連携枠 | 1/2以内等 | 複数企業が各自の効果要件を満たす |
電化・脱炭素燃転型は燃料と設備区分を照合する
電化・脱炭素燃転型の更新・改造事業は、化石燃料から電気への切替、より低炭素な燃料への転換、水素対応設備への改造などを支援します。対象候補は産業ヒートポンプ、業務用ヒートポンプ給湯器、高性能ボイラ、高効率コージェネレーション、低炭素工業炉などです。
更新・改造事業の補助上限は事業全体で3億円、電化する事業は5億円、補助率は2分の1以内です。設備費と工事費が対象になり得ますが、工事費は中小企業者等に限る条件があります。燃料供給設備や付帯設備の範囲は公募回の要領で確認します。
省エネと非化石転換を同じ単位で計算する
非化石化を含む場合は、省エネ率と非化石転換率、省エネ量と非化石使用量を合わせて要件を判定します。燃料使用量、発熱量、設備効率、運転時間の根拠を残します。
水素の新設は混焼率要件を確認する
水素燃料を活用できる設備の新設事業は、10%以上の混焼率で実稼働させることが要件です。設備導入だけでなく、水素調達、供給設備、運転計画まで実行可能である必要があります。
EMS導入はエネルギー需要最適化型を確認する
エネルギー需要最適化型は、SIIが公表するEMS機器を導入し、設備や工程のエネルギー消費を把握・表示・分析して運用改善する事業です。登録されたエネマネ事業者とEMS活用計画を作り、改善成果の公表まで行います。
補助対象経費は設計費、設備費、工事費で、補助上限は1億円です。中小企業者等の補助率は2分の1以内、大企業・その他は3分の1以内で、原油換算量ベース2%改善が目安とされています。
見える化だけで終わらせない
電力モニターを置くだけでは、需要最適化の計画になりません。ピーク制御、運転時間、設定温度、設備連動、デマンド監視の担当者と改善手順を決めます。
EMS単独か設備更新との組合せかを決める
EMSだけを入れる場合と、空調や生産設備の更新へEMSを組み合わせる場合では申請型が変わります。計測対象範囲と設備更新範囲を図面へ落とし、事務局へ確認します。
脱炭素ビルリノベ2026は建物と設備を一体で改修する
脱炭素ビルリノベ2026事業は、既存の業務用建築物で外皮の高断熱化と高効率設備導入を支援します。主な対象は断熱窓、断熱材、高効率空調、制御機能付きLED照明、業務用給湯器、BEMSです。
補助上限は1事業10億円、下限は200万円で、設備費・工事費・設計費の補助率は2分の1から3分の1です。改修後のBPIが1.0以下となり、一次エネルギー消費量を用途に応じて省エネ基準から30%または40%程度以上削減し、BEMS等でエネルギー管理を行うことが主な要件です。
空調だけ替える計画との違い
業務用空調だけを登録型番へ更新するなら設備単位型が候補です。外皮、照明、給湯、空調、BEMSを含む建物全体の改修なら、ビルリノベの要件を比較します。
用途により削減率が異なる
ホテル、病院、百貨店、飲食店等は30%、事務所や学校等は40%程度以上というように、建物用途で一次エネルギー削減要件が分かれます。Webプログラムの標準入力法またはモデル建物法で算定します。
設備が決まっていない場合は省エネ診断から始める
補助金へ合わせて高額設備を選ぶ前に、電気、ガス、油、蒸気など直近1年の使用量と設備稼働を確認します。省エネ診断では、専門家が設備1台から工場・事業所全体まで確認し、運用改善と設備更新の候補を整理します。
診断結果は、補助金の採択や対象を保証するものではありません。ただし、現状値、削減余地、投資額、回収年数を比較できるため、工場・事業場型と設備単位型のどちらへ進むかを判断しやすくなります。
最初に用意するエネルギーデータ
電気・燃料の請求書、30分値、設備台帳、運転時間、銘板、建物図面、生産量を用意します。季節変動や生産量の増減を分けられないと、更新効果を過大評価するおそれがあります。
運用改善を設備投資より先に試す
設定温度、蒸気圧、待機時間、コンプレッサ圧力、デマンドピークなどは、設備更新前に改善できる場合があります。運用改善後の基準値を測り直すと、必要な設備容量も変わります。
環境省の脱炭素支援は用途別に探す
環境省のエネ特ポータルには、2026年度の設備導入、リース、再エネ、ZEB、物流、冷凍冷蔵、資源循環などの事業が掲載されています。省エネ・非化石転換補助金だけで対象が見つからない場合は、業種、設備、CO2削減手法から絞ります。
業務用・産業用蓄電システム、自然冷媒機器、公共交通、廃棄物処理、再エネ導入などは専用制度が設けられることがあります。公募の執行団体、対象設備、申請主体、CO2削減量の算定方法がそれぞれ異なります。
脱炭素機器のリース支援も比較する
設備を購入せずリースで導入する場合は、ESGリース等の支援が候補になります。補助申請を指定リース事業者が行う方式もあるため、リース料、補助反映方法、中途解約条件を確認します。
制度名より設備用途で検索する
「脱炭素 補助金」だけでは地域計画や実証事業も混ざります。「自然冷媒 冷凍機」「業務産業用蓄電池」「ZEB 既存建築」「太陽光 自家消費」のように設備と用途を加えます。
自治体の補助金は国制度と並行して確認する
都道府県や市区町村は、エネルギー価格対策、地域脱炭素、設備更新、省エネ診断、太陽光・蓄電池など独自の支援を行います。2026年度も千葉県は中小事業者等の省エネ診断と業務用設備の脱炭素化を支援し、市区町村でも空調、LED、冷凍冷蔵、EMSなどの公募があります。
自治体制度は、国制度への上乗せ、国制度と併用不可、同じ経費の重複不可など条件が分かれます。事業所所在地、納税、設備設置場所、診断受診、既存設備の所有を確認し、国制度と見積行を分けます。
本店所在地ではなく設備設置場所を見る
自治体制度は、法人の登記住所より設備を設置する事業所の所在地を条件にすることがあります。工場、倉庫、店舗ごとに所在地の都道府県・市区町村を検索します。
先着順と予算到達による終了に注意する
自治体支援は申請期間中でも予算到達で終了することがあります。公式ページの更新日、受付状況、残額案内を確認し、募集予定だけで発注しないでください。
省エネ効果の計算と見積を先に固める
申請では、既存設備と導入設備の能力、効率、台数、運転時間、負荷率を使って省エネ量を計算します。設備メーカーの試算をそのまま使わず、公募要領が指定する計算方法、単位、年度設定、裕度へ合わせます。
設備単位型の2026年度FAQでは、計画省エネ量の算定年度を2025年4月から2026年3月の1年間としています。申請時に設定する裕度は成果報告で計画を達成するための安全率で、上限20%です。
| 資料 | 確認内容 | 不一致時のリスク |
|---|---|---|
| 既存設備台帳・銘板 | 型式、能力、台数、設置年 | 更新前後の対応が示せない |
| エネルギー請求書・30分値 | 電気、ガス、油の使用量 | 基準値を再現できない |
| 生産・稼働記録 | 運転時間、負荷率、生産量 | 削減効果を過大評価する |
| 導入設備仕様・登録型番 | 性能、登録枠、公募回 | 対象外設備を選ぶ |
| 見積書 | 設備、工事、諸経費の分離 | 対象経費を判別できない |
交付決定前の契約と資金繰りに注意する
省エネ補助金は、申請書を提出しただけでは設備を発注できません。原則として交付決定後に契約、発注、設置を進めます。納期を優先して先に注文すると、その費用が補助対象外になるおそれがあります。
設備単位型2次公募では交付決定が9月上旬予定、事業完了は2027年1月31日まで、実績報告は事業完了日から30日以内または2027年2月5日の早い日までとされました。補助金の支払は実績確認後で、単年度事業は2027年1月末から3月末が想定されています。
設備代と工事代を一度事業者が支払う資金計画が必要です。自己資金、金融機関融資、リースを比較し、補助対象外の消費税、保守、撤去、追加工事も含めて準備します。
3者見積と納期を同時に確認する
価格比較だけでなく、対象型番、仕様、工事範囲、納期、支払条件を同じ条件で見積もります。交付決定後から完了期限までに検収と支払を終えられるかが重要です。
補助上限を設備予算に置き換えない
1億円や3億円という上限は、補助対象経費へ補助率を掛けた後の限度額です。見積総額から対象外費用を除き、補助率を掛け、上限と比較して資金計画を作ります。
想定ケースで申請型を選ぶ
以下は制度選択を説明するための想定例で、対象や採択を保証するものではありません。実際の設備、型番、使用量、所在地、公募回の要領を確認してください。
飲食店が業務用空調と給湯器を更新するケース
SII登録型番へ更新し、設備単位の省エネ要件を満たすなら設備単位型を確認します。建物の断熱、照明、BEMSまで一体改修するなら脱炭素ビルリノベも比較します。
製造工場がボイラと生産ラインを同時更新するケース
工場全体のエネルギー効果を計算できるなら工場・事業場型を検討します。蒸気負荷、回収熱、生産量、停止期間を含めて更新後の運転計画を作ります。
食品工場が燃焼設備をヒートポンプへ電化するケース
電化・脱炭素燃転型を確認し、対象設備、温度帯、付帯設備、工事費、電力契約を整理します。電化後に増える最大電力と、CO2削減量を同時に試算します。
複数店舗の使用量をEMSで管理するケース
エネルギー需要最適化型を確認し、計測範囲、制御対象、登録EMS、エネマネ事業者を決めます。単なる月次集計ではなく、運用改善を実行する担当者とKPIを置きます。
省エネ・脱炭素補助金で失敗しやすい点
省エネ支援は、同じ設備名が複数制度へ現れ、年度途中で公募状況や登録型番が変わります。前年記事や販売店の案内だけで判断せず、申請する回の公式ページへ戻って確認します。
公募終了を見落として前年様式を作る
2次公募は7月9日で終了しています。3次公募の日程と様式は7月29日時点で未発表のため、前回様式を提出用と決めず、再公表後に差分を確認します。
対象型番を確認せず見積を確定する
シリーズ名が同じでも能力別に対象外となる場合があります。型番検索の結果を保存し、見積書の表記と一文字単位で照合します。
省エネ率だけで採択を期待する
要件を満たしても、審査と予算順位があります。投資回収、政策加点、経営計画、地域・金融機関の支援、費用対効果も確認します。
交付決定前に契約・発注する
見積取得と契約は別です。申請前に見積を集めても、契約書、発注書、注文請書の発行は交付決定後まで待ちます。
補助終了後の運用費を見落とす
EMS、BEMS、クラウド監視、保守契約、法定点検、燃料調達は継続費用です。補助対象期間後も削減額で賄えるかを確認します。
省エネ・脱炭素補助金のよくある質問
2026年7月29日時点の公式情報を基に、制度を選ぶ際の疑問を整理します。申請時にはSII、環境省、執行団体、自治体の最新要領を優先してください。
2026年の省エネ補助金はまだ申請できますか
工場・事業場型と設備単位型の2次公募は終了しました。3次公募の日程は7月29日時点で未発表です。脱炭素ビルリノベ2026は11月30日まで受付予定ですが、予算到達で早期終了する場合があります。
LED照明だけでも対象になりますか
設備単位型では制御機能付きLED照明器具が指定設備区分に含まれます。ただし、対象型番、省エネ要件、既存設備からの更新、補助下限等を満たす必要があります。
太陽光発電も省エネ補助金の対象ですか
省エネ・非化石転換補助金の指定設備更新と、太陽光・蓄電池の支援は制度が分かれることがあります。環境省エネ特ポータル、自治体の自家消費型太陽光支援、蓄電池専用制度を確認します。
中古設備や予備設備は対象ですか
設備単位型のFAQでは、中古品、予備設備、兼用設備、将来用設備は対象外とされています。公募回の要領で対象設備と更新関係を確認してください。
補助金と税制を併用できますか
補助金と税制は制度ごとに併用条件や取得価額の扱いが異なります。カーボンニュートラル投資促進税制、中小企業経営強化税制、圧縮記帳等を税理士と確認し、同じ費用の二重支援にならないよう整理します。
申請前チェックリスト
設備の型番や補助上限を見る前に、計画範囲、公募状態、省エネ効果、着手可能日を確認します。次回公募待ちの場合も、以下の資料を揃えておくと公募開始後の手戻りを減らせます。
手続きを進めるポイント
- 設備単位、工場・事業場全体、建物全体のどの範囲で申請するか決めた
- 2026年度の公式公募ページで受付中・終了・予定を確認した
- 既存設備の型式、能力、台数、設置年、稼働時間を記録した
- 導入設備の型番が申請回の対象設備として登録されているか確認した
- 直近1年の電気・ガス・油の使用量と生産量を揃えた
- 公式の計算方法で省エネ率・省エネ量・原単位を試算した
- 設備費、工事費、設計費、撤去、保守を見積で分けた
- 3者見積の条件と納期を揃えた
- 交付決定前に契約・発注しないよう社内と販売店へ共有した
- 事業完了期限までに設置、検収、支払を完了できるか確認した
- 補助金入金までの立替資金と補助対象外費用を用意した
- 国と自治体で同じ費用を重複申請していない
申請前チェックリスト
- 計画範囲に合う申請型を選んだ
- 公募状況と対象型番を公式ページで確認した
- 既存設備と導入設備の省エネ効果を計算した
- 対象経費・対象外経費と資金繰りを分けた
- 交付決定後に契約・発注する工程を共有した
次に確認するページ
公式情報・出典
制度内容や日程は改定される場合があります。申請前に最新版をご確認ください。
