機械・設備導入に使える補助金【2026年】省力化・生産設備・省エネを比較
2026年に中小企業が機械・設備導入へ使える補助金を、省力化、新製品開発、賃上げ、省エネ、自治体支援に分けて比較。補助上限・補助率・公募状況、中古設備・リース・更新、発注前の注意点を公式情報に基づいて解説します。
この記事でわかること
- 2026年7月29日時点では、省力化投資補助金の一般型第7回が7月31日締切、カタログ注文型が随時受付中です。
- 新製品開発や新市場進出を伴う大型投資は、9月30日受付開始の新事業進出・ものづくり商業サービス補助金を確認します。
- 設備名だけで制度を選ばず、省力化、賃上げ、新製品、省エネ、販路開拓のどの効果を出す投資かで候補を分けます。
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地域や目的を選び、対象になりそうな制度の公式情報を確認してください。
機械・設備導入に使える補助金の結論
機械・設備を買うだけで使える全国共通の補助金はありません。2026年の中心は、人手不足を解消する省力化投資、新製品・新サービスを生み出す設備投資、最低賃金引上げと組み合わせる生産性向上、省エネ性能の高い設備への更新です。導入したい設備の名称より、投資によってどの経営課題を解決するかを先に決めます。
2026年7月29日時点では、中小企業省力化投資補助金の一般型第7回が7月31日17時まで申請を受け付けています。登録製品から選ぶカタログ注文型は随時受付中です。新事業進出・ものづくり商業サービス補助金は第1回公募要領が公開されており、7月17日の変更後日程では9月30日に申請受付を開始し、10月30日18時に締め切ります。
業務改善助成金は9月1日から申請受付を開始します。省エネ・非化石転換補助金の設備単位型は2次公募を7月9日に終了し、3次公募の日程は未発表です。受付中、受付前、次回待ちを混同せず、設備の納期と申請時期が合う制度だけを残してください。
| 投資目的 | 主な制度 | 公募状況 | 補助上限・助成上限の目安 |
|---|---|---|---|
| 登録済みの省力化製品を導入 | 省力化投資補助金 カタログ注文型 | 随時受付中 | 最大1,000万円、賃上げ要件で最大1,500万円 |
| 現場に合わせた省力化設備・システム | 省力化投資補助金 一般型 | 第7回は7月31日17時締切 | 最大8,000万円、大幅賃上げ特例で最大1億円 |
| 新製品・新サービス、新市場進出 | 新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 | 9月30日受付開始、10月30日18時締切 | 枠により最大7,000万円、賃上げ特例で最大9,000万円 |
| 賃上げと生産性向上を同時に実施 | 業務改善助成金 | 9月1日受付開始 | 30万円から最大600万円 |
| 高効率設備へ更新 | 省エネ・非化石転換補助金 | 2次終了、3次日程未発表 | 設備区分・省エネ効果等で算定 |
| 地域内の設備投資 | 都道府県・市区町村の設備補助 | 自治体ごとに異なる | 対象業種・所在地・設備で異なる |
設備名ではなく導入目的から制度を選ぶ
同じ工作機械、厨房機器、検査装置、搬送機器でも、申請する制度によって説明すべき効果が変わります。省力化投資補助金では削減できる作業時間や人手不足、新事業進出・ものづくり商業サービス補助金では新製品・新市場と付加価値、業務改善助成金では労働能率と賃上げ、省エネ補助金では既存設備からのエネルギー削減量が中心です。
複数の目的がある場合も、申請書の主目的を一つに定めます。例えば、高効率オーブンで電力を減らしながら製造能力も上げる計画なら、省エネ性能を主に評価する制度と、生産性・新商品を主に評価する制度のどちらへ事実を揃えられるかを比較します。同一設備への国費の重複は原則できないため、二つへ同時に補助を求める前提にはしません。
| 設備導入で実現したいこと | 優先して確認する制度 | 数値化する指標 |
|---|---|---|
| 手作業を自動化して必要人数を減らす | 省力化投資補助金 | 作業時間、配置人数、生産量、投資回収期間 |
| 新製品・新サービスを開発する | 新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 | 新規顧客、売上、付加価値、給与支給総額 |
| 最低賃金を上げ、現場作業を効率化する | 業務改善助成金 | 賃上げ額、対象労働者数、削減時間 |
| 空調・ボイラ・冷凍機等の使用エネルギーを減らす | 省エネ・非化石転換補助金 | 省エネ量、省エネ率、年間使用量 |
| 販路開拓に必要な小規模設備を導入する | 持続化補助金・自治体補助 | 新規顧客、売上、商圏、利用回数 |
| 補助金がなくても設備を取得する | 設備投資税制・先端設備等導入計画 | 取得価額、投資利益率、労働生産性 |
省力化投資補助金のカタログ注文型
カタログ注文型は、人手不足の状態にある中小企業等が、事務局の製品カタログへ登録された汎用的な省力化製品を導入する制度です。製品と販売事業者をカタログから選び、販売事業者と共同で申請します。2026年7月29日時点で随時公募を受け付けています。
2026年3月19日以降の制度では、補助率は2分の1以下です。補助上限は従業員5人以下200万円、6人から20人500万円、21人以上1,000万円で、賃上げ要件を達成した場合はそれぞれ300万円、750万円、1,500万円へ上がります。以前の上限額を掲載する解説もあるため、申請日が制度改定後かを確認してください。
カタログにない製品は申請できない
対象になるのは、申請時点で製品カタログへ登録されている製品です。レーザー加工機周辺設備、検査機、ドローン、包装・搬送設備など製品カテゴリは追加されていますが、同じ用途でも未登録の型番はカタログ注文型の対象になりません。メーカー名、型番、販売事業者まで照合します。
中古品と単純な置き換えに注意する
カタログ注文型では中古品は対象外です。既に所有する製品の置き換えも、省力化効果が得られないものは対象外です。一部の製品カテゴリでは、新たな機能・性能を一つ以上備える製品への置き換えを認める場合があるため、製品カタログと申請上の留意事項を確認します。
省力化投資補助金の一般型
一般型は、個別の現場や事業内容に合わせて設計する設備・システムを導入し、人手不足解消と生産性向上を目指す制度です。機械装置・システム構築費の計上が必須で、技術導入費、運搬費、クラウドサービス利用費、外注費なども条件により対象になります。
補助率は中小企業2分の1、小規模・再生事業者3分の2です。補助上限は従業員5人以下750万円、6人から20人1,500万円、21人から50人3,000万円、51人から100人5,000万円、101人以上8,000万円です。大幅賃上げ特例を満たす場合は、従業員規模に応じて最大1億円まで上がります。
省力化効果と投資回収期間を根拠で示す
一般型では、設備導入によって削減する業務量の割合を示す省力化効果と、根拠資料を伴う投資回収期間を提出します。「最新機械なので効率が上がる」という説明では足りません。現状の工程時間、人数、稼働日、処理量を測り、導入後の算式を作ります。
第7回締切と第8回の扱い
第7回は2026年7月31日17時が締切です。第8回のスケジュールは、7月29日時点で未確定です。準備が間に合わない場合は、根拠のない計画を急いで提出せず、第8回の公表を待ちながらGビズID、設備仕様、現状測定、相見積を整えます。
新事業進出・ものづくり商業サービス補助金
2026年は、従来のものづくり補助金と新事業進出補助金を統合した「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」が始まります。第1回は2026年6月29日に公募要領が公開され、変更後の日程は9月30日申請受付開始、10月30日18時締切です。
枠は、革新的新製品・サービス、新事業進出、グローバルの三つです。単なる生産能力の増強や既存設備の更新ではなく、新しい製品・サービス、新市場・高付加価値事業、海外市場開拓のいずれに該当するかを説明します。
革新的新製品・サービス枠
革新的新製品・サービス枠は、機械装置・システム構築費の計上が必須です。補助率は中小企業2分の1で、一定の地域別最低賃金引上げ特例では3分の2、小規模・再生事業者は3分の2です。補助上限は従業員規模により750万円から2,500万円で、賃上げ特例では最大3,500万円です。既に同業者へ相当程度普及した製品や、設備を入れるだけで新製品開発を伴わない事業は対象になりません。
新事業進出枠とグローバル枠
新事業進出枠は、自社にとって新しい製品等を、新しい顧客層・市場へ提供する取組が対象です。補助下限は750万円、補助上限は従業員規模により最大7,000万円で、賃上げ特例では最大9,000万円です。グローバル枠も海外市場開拓に向けた国内の輸出体制強化が前提で、取引先から依頼された設備増強だけでは自発的な海外市場開拓と認められない場合があります。
業務改善助成金で設備投資と賃上げを行う
業務改善助成金は、中小企業・小規模事業者が事業場内最低賃金を引き上げ、生産性向上・労働能率増進に役立つ設備投資等を行う制度です。2026年度は事業場内最低賃金を50円、70円、90円引き上げるコースがあり、引上げ労働者数に応じて助成上限が30万円から最大600万円になります。
助成率は、引上げ前の事業場内最低賃金が1,050円未満なら5分の4、1,050円以上なら4分の3です。申請受付は9月1日から、申請事業所へ適用される2026年度地域別最低賃金の発効日前日または11月30日の早い日までです。申請事業場に、雇入れ後6か月を経過した対象労働者がいない場合は利用できません。
対象設備は労働能率とのつながりで判断する
公式資料では、POSレジによる在庫管理時間の短縮、リフト付き特殊車両による送迎時間の短縮などが例示されています。設備の価格や新しさではなく、従業員の作業をどのように短縮・軽減するかを示します。物価高騰等要件を満たす特例事業者は、通常対象外のパソコン、スマートフォン、タブレット等を新規導入する場合も対象になり得ます。
納品・支払・賃上げを1月31日までに終える
2026年度申請分の事業完了期限は、交付決定年度の1月31日です。設備の納品、支払完了、賃金引上げのうち最も遅い日が事業完了日になります。長納期設備は、申請できても期限内に納品できない可能性があるため、メーカーの確約時期を確認します。
省エネ設備は次回公募と登録型番を確認する
省エネ・非化石転換補助金の設備単位型は、高効率空調、ボイラ、変圧器、冷凍冷蔵設備、産業用モータ、制御機能付きLED照明、生産設備など、既存設備から高効率設備への更新を支援します。新設だけでなく、既存設備の仕様とエネルギー使用量を基準に省エネ効果を計算します。
令和7年度補正の2次公募は2026年7月9日17時に終了しました。3次公募の日程は7月29日時点で未発表です。SIIは補助対象設備一覧を7月22日時点で更新しているため、公募開始前でも既存設備の銘板、年間使用量、稼働時間、導入候補の型番を揃えられます。
型番登録だけで採択が決まるわけではない
指定設備の一覧に型番があっても、交付決定前に契約・発注した設備は対象外です。登録型番、設備区分、性能要件、既存設備との比較、省エネ量の計算、申請書類をすべて満たす必要があります。
撤去費や工事費を別に確認する
設備本体が対象でも、既存設備の撤去・廃棄、基礎工事、配管、電気工事、設計、運搬のすべてが同じ区分で認められるとは限りません。見積を本体、付帯工事、撤去、処分、諸経費へ分け、公募要領の経費区分と照合します。
自治体の設備補助と税制も同時に調べる
国の補助金に合わない設備でも、事業所所在地の都道府県・市区町村が独自制度を実施する場合があります。2026年度には、東京都の設備投資支援、松戸市の中小企業設備投資補助、高崎市のリース設備助成などが確認できます。自治体制度は本店所在地、設備設置場所、業種、事業年数、市税完納、地域内発注などの条件を持ちます。
補助金だけでなく、中小企業投資促進税制や先端設備等導入計画も比較します。中小企業投資促進税制は、対象設備を2027年3月31日までに取得等して指定事業へ使用した場合、取得価額の30%の特別償却または7%の税額控除を選べる制度です。税額控除は個人事業主と資本金3,000万円以下の法人が対象で、業種・設備要件があります。
購入ではなくリースを支援する自治体もある
高崎市の中小企業等機械設備導入支援助成金は、市内事業所へリース契約で導入した生産に直接関わる機械・装置等を支援し、2026年度の助成率は2.1%です。一般事務機器、医療機器、理美容機器、家具・家電等は対象外です。購入型だけを検索すると、こうした地域制度を見落とします。
設備を買う前に計画認定が必要な場合がある
松戸市の制度は、生産性向上型で先端設備等導入計画または経営革新計画の認定を求め、一般型も設備購入のおおむね3週間前までの交付申請を案内しています。先端設備等導入計画の固定資産税特例も、市区町村の計画認定と設備取得の順番が重要です。
中古設備・リース・単純更新の扱い
中古設備、リース、既存設備の更新は制度ごとに扱いが違います。「新品購入ではないからすべて対象外」「リースならどの制度でも対象」と決めつけず、所有者、契約形態、補助対象となる費用、財産処分期間を確認します。
カタログ注文型は中古品を対象外とします。一方、ファイナンス・リースは条件付きで利用でき、中小企業等、販売事業者、対象リース会社による共同申請が必要です。補助金相当分はリース料から減額され、事務局がリース会社へ交付します。通常のリース料そのものが補助対象になるわけではありません。
| 導入方法 | 確認すること | 対象外になりやすい例 |
|---|---|---|
| 新品購入 | 型番、性能、申請者名義、交付決定後発注 | 汎用品、過剰設備、目的と無関係な機能 |
| 中古設備 | 制度が中古を認めるか、価格妥当性、販売証明 | カタログ注文型の中古品、個人間売買 |
| ファイナンス・リース | 共同申請、対象リース会社、軽減計算書 | 交付決定前契約、割賦、セール&リースバック |
| 既存設備の更新 | 新機能、省力化効果、省エネ効果、故障状況 | 同等品への単純な買い替え |
| 自社製作・改良 | 材料・外注・自社人件費の区分、完成仕様 | 自社人件費、根拠のない一式見積 |
補助上限と実際の補助額を分けて計算する
補助上限は、制度から受け取れる可能性がある最大額であり、自社の受給予定額ではありません。実際の補助額は、認められた対象経費へ補助率を掛けた額と、従業員規模・申請枠等の補助上限を比較して決まります。審査や交付申請で経費が減額される場合もあります。
例えば税抜1,200万円の設備について、対象外工事200万円を除いた対象経費が1,000万円、補助率2分の1なら計算額は500万円です。自社の上限が300万円なら補助額は最大300万円で、少なくとも900万円に消費税と対象外費用を加えた支払いが必要です。
補助金は原則として後払いである
多くの制度は、採択後に交付決定を受け、設備を発注・納品・支払いし、実績報告と確定検査を終えてから補助金を請求します。設備代金を先に全額支払える資金、納期遅延や減額へ耐えられる余裕、採択されなかった場合の代替案を用意します。
相見積と価格妥当性を準備する
高額設備や中古設備、特殊仕様では、相見積や業者選定理由を求められる場合があります。見積書は「設備一式」ではなく、メーカー、型番、数量、単価、運搬、設置、設定、保守、値引き、納期を分けます。申請後に型番や取引先を変える場合は、発注前に変更承認の要否を確認します。
申請前に発注と契約を止める
設備投資支援で最も避けたいのは、対象確認前の契約・発注・支払いです。多くの制度は交付決定後に契約・発注した経費だけを対象にします。販売会社への申込書、注文書、内金、リース契約、工事着手が発注と判断される場合があります。
締切日だけでなく、申請受付開始、採択、交付申請、交付決定、事業完了、実績報告の各日を工程表へ入れます。新事業進出・ものづくり商業サービス補助金のように、公募開始と申請受付開始が離れている制度では、公募要領が出た時点で準備を始めても、電子申請は受付開始日まで送信できません。
| 段階 | 行うこと | まだ行わないこと |
|---|---|---|
| 候補選定 | 目的、対象者、対象設備、期限を照合 | 販売会社への正式注文 |
| 事前準備 | GビズID、現状測定、仕様書、見積を準備 | 内金支払、リース契約 |
| 応募申請 | 事業計画と根拠資料を提出 | 採択を受給確定として扱う |
| 採択後 | 交付申請、価格・仕様の精査 | 交付決定前の発注 |
| 交付決定後 | 承認内容どおりに契約・発注 | 無断の機種・数量変更 |
| 実績報告 | 納品、検収、振込、効果を報告 | 証憑のない現金精算 |
機械・設備導入の想定ケース
以下は制度を絞るための想定例です。実際の対象可否は、申請する公募回の要領、設備仕様、事業者区分、申請時期で決まります。
飲食店が配膳・清掃ロボットを導入するケース
人手不足があり、製品カタログへ対象ロボットと販売事業者が登録されている場合は、カタログ注文型を確認します。現状の配膳・清掃時間、必要人数、導入後に減る作業量を記録し、販売事業者と共同申請します。中古品や交付決定前の購入は対象外です。
工場が専用の自動搬送ラインを構築するケース
現場固有の工程を自動化し、人手不足解消と投資回収を説明できる場合は、省力化投資補助金の一般型を確認します。既製品の単純購入ではなく、工程分析、レイアウト、システム連携、削減業務量を根拠資料へ落とします。
新製品を量産する加工機を導入するケース
自社技術を使った新製品・新サービス開発を伴う場合は、新事業進出・ものづくり商業サービス補助金の革新的新製品・サービス枠を確認します。既存製品の増産や、同業者へ普及したサービスの導入だけでは不足するため、顧客価値、技術的革新性、市場性を示します。
小売店がPOSと自動釣銭機を導入して賃上げするケース
事業場内最低賃金を50円以上引き上げ、レジ締めや在庫管理の時間を短縮する場合は、業務改善助成金を確認します。9月1日の受付開始前に、対象労働者、現在の事業場内最低賃金、賃上げ日、納品可能日を確認します。
高効率空調へ更新するケース
既存空調の電力使用量と更新後の省エネ効果を算定できる場合は、省エネ・非化石転換補助金の次回公募を確認します。登録型番であっても、3次公募の要領が出る前に発注しません。自治体の省エネ設備補助も所在地から併せて検索します。
設備投資の事業計画に必要な数値
設備のカタログ値だけでは、申請者の効果を証明できません。導入前の作業時間、人員、生産量、不良率、停止時間、エネルギー使用量、外注費、売上、粗利を測り、設備導入後の変化と算式を示します。
省力化なら削減時間と配置転換、新製品なら販売数量・単価・顧客層、省エネなら年間使用量と削減率、業務改善助成金なら対象労働者と賃上げ額を中心にします。異なる単位を都合よく混ぜず、月次・年次、税抜・税込、人数・時間の基準を揃えます。
| 評価する効果 | 導入前に測る値 | 導入後の計画値 | 根拠資料 |
|---|---|---|---|
| 省力化 | 工程別時間、人数、稼働日 | 削減時間、余力の活用先 | 作業日報、工程表、仕様書 |
| 生産能力 | 時間当たり生産数、稼働率 | 増加数量、受注見込み | 生産記録、受注資料 |
| 品質 | 不良率、再加工時間、廃棄額 | 改善率、原価削減 | 検査記録、原価資料 |
| 新製品 | 既存顧客・市場、現行売上 | 新規顧客、単価、売上 | 市場調査、商談記録 |
| 省エネ | 設備別使用量、稼働時間 | 年間削減量・削減率 | 請求書、銘板、計算書 |
| 賃上げ | 対象者、現在の時間給 | 引上げ額、適用日 | 賃金台帳、就業規則 |
設備投資で準備する書類
申請者資料、設備資料、事業計画、価格資料、資金資料を分けて準備します。決算書、登記、納税証明、従業員数、賃金台帳などの共通資料に加え、設備の仕様・型番・設置場所・効果を一つの管理表へまとめます。
見積と事業計画で設備名が食い違う、申請時と発注時で型番が変わる、納品書に付帯工事が含まれないといった不一致は、実績報告の減額につながります。申請、交付申請、発注、納品、支払の各段階で同じ管理番号を使います。
書類の確認ポイント
- 決算書、登記・開業資料、納税証明などの申請者資料
- 従業員名簿、賃金台帳、就業規則など要件を示す資料
- メーカー、型番、仕様、数量、設置場所が分かる資料
- 見積書、相見積、業者選定理由、価格表
- 現状工程、導入後工程、省力化・省エネ等の計算書
- 設備代金を立て替える自己資金・融資の確認資料
- 納期、工事、試運転、支払、実績報告を含む工程表
機械・設備導入で対象外になりやすいケース
設備が制度の対象経費一覧に含まれていても、導入目的、契約時期、価格、利用実態、証拠書類に問題があれば対象外になります。販売会社から「補助金が使える」と案内されても、申請者自身が最新の公募要領と製品登録を確認します。
見落としやすい注意点
- 交付決定前に注文書を出した、内金を払った、リース契約を結んだ
- 既存設備と同等品への単純更新で、省力化・新規性・省エネ効果がない
- カタログ注文型で未登録型番または中古品を選んだ
- 設備一式の見積だけで、本体・設置・工事・保守の内訳がない
- 申請者以外の名義で契約・支払いをした
- 納品・支払いが事業完了期限に間に合わない
- 採択後に機種、台数、取引先、設置場所を無断で変更した
- 補助金相当額を上乗せした価格や不適切な還流がある
機械・設備補助金のよくある質問
設備投資で質問が多い項目を、2026年7月29日時点の公式情報に基づいて整理します。個別の設備可否は、公募回の要領と事務局回答を優先してください。
中古の機械は補助対象ですか
制度によります。省力化投資補助金のカタログ注文型は中古品を対象外としています。他制度で中古設備を認める場合も、価格妥当性、販売事業者、耐用年数、相見積など追加条件を確認します。
リースでも申請できますか
対象リース会社との共同申請を認める制度があります。カタログ注文型では、リース料から補助金相当分を減額し、対象リース会社へ補助金を交付する仕組みです。交付決定前契約、割賦、セール&リースバックは対象外です。
機械を先に予約してもよいですか
予約申込が契約・発注に当たる可能性があります。納期確保のためでも、交付決定前着手を認めない制度では対象外になり得ます。拘束力のある書面、内金、キャンセル料が発生する前に事務局へ確認してください。
補助金と税制は併用できますか
中小企業投資促進税制は補助金を受けた設備でも利用できる場合がありますが、補助事業側が税制との併用を制限することがあります。取得価額から補助金額を控除する税務処理も関係するため、公募要領と税理士の確認を行います。
個人事業主も設備補助を使えますか
中小企業省力化投資補助金など、個人事業主を対象に含む制度があります。ただし、業種、従業員、確定申告、事業実態、賃上げ要件等を満たす必要があります。従業員がいない場合は業務改善助成金を利用できません。
自社の設備投資に合う制度を探すチェックリスト
設備の見積を取る前に、導入目的と公募状況を確認します。候補を二つまでに絞ったら、同じ設備・同じ経費への重複申請を避け、採択されなかった場合も投資を実行するかを経営判断します。
ここで確認するポイント
- 省力化、新製品、賃上げ、省エネ、販路開拓の主目的を一つ決めた
- 受付中・受付前・終了済み・次回未定を区別した
- 設備のメーカー、型番、数量、設置場所、納期を確認した
- カタログ登録、性能要件、中古・リースの可否を確認した
- 交付決定前の契約・発注・支払いを止めている
- 導入前の作業時間、生産量、不良率、電力等を測定した
- 補助上限ではなく対象経費と補助率から補助額を試算した
- 設備代金と消費税を先に支払える資金を確保した
- 納品から実績報告まで事業完了期限に収まる
- 申請年度の公式ページ、公募要領、FAQを保存した
申請前チェックリスト
- 設備導入の主目的を一つ決めた
- 2026年の公募状況と締切を公式サイトで確認した
- 中古・リース・単純更新の可否を確認した
- 交付決定前の契約・発注・支払いを止めている
- 補助金入金前の立替資金と納期を確認した
次に確認するページ
公式情報・出典
制度内容や日程は改定される場合があります。申請前に最新版をご確認ください。
