ホームページ制作に使える補助金【2026年】
2026年のホームページ制作・リニューアル・ECサイトに使える補助金を解説。小規模事業者持続化補助金第20回のウェブサイト関連費上限30万円、対象経費、単独申請不可、交付決定前着手の注意点を整理します。
この記事でわかること
- 持続化補助金第20回では、ウェブサイト関連費の補助金交付申請額は上限30万円で、この経費だけの申請はできません。
- ホームページ制作は、会社案内を作るだけでなく、補助事業計画に基づく販路開拓や業務効率化との関係が必要です。
- 2026年は第19回までの「補助金総額の4分の1・最大50万円」と第20回の固定上限30万円を混同しないことが重要です。
条件に合う制度を無料で絞り込む
補助金・助成金の候補を、診断と検索から確認できます
地域や目的を選び、対象になりそうな制度の公式情報を確認してください。
2026年のホームページ補助金は公募回を確認する
ホームページ制作で検討しやすい全国制度は、小規模事業者持続化補助金です。ただし2026年は第19回と第20回でウェブサイト関連費の上限ルールが変わりました。古い解説記事の計算式を次回公募へそのまま使えません。
第20回公募要領第8版では、通常枠の補助上限50万円、補助率3分の2を基本としつつ、ウェブサイト関連費の補助金交付申請額は税込30万円が上限です。ウェブサイト関連費だけでの申請はできません。
| 公募回 | ウェブサイト関連費の上限 | 単独申請 | 主な確認点 |
|---|---|---|---|
| 第19回 | 補助金総額の4分の1、最大50万円 | 不可 | 2026年4月30日締切済み |
| 第20回 | 補助金交付申請額30万円(税込) | 不可 | 2026年11月5日受付開始予定 |
| 通常枠全体 | 補助上限50万円が基本 | ウェブ以外も必要 | 特例で全体上限が変わる |
| 自治体制度 | 制度ごとに異なる | 制度ごとに異なる | 所在地・公開前申請等を確認 |
第20回の申請スケジュール
公式サイトでは、第20回の申請受付開始を2026年11月5日、締切を12月15日17時、事業支援計画書の発行受付締切を12月4日と案内しています。申請にはGビズIDプライムが必要です。
採択発表は2027年3月頃の予定で、採択後に見積書等を提出し、交付決定後に事業を開始します。採択通知だけでは契約・発注を開始できないため、制作会社の着手日を交付決定後に設定します。
様式4は申請締切より先に締まる
地域の商工会・商工会議所へ事業支援計画書の発行を依頼します。12月15日の電子申請だけを見て準備すると、12月4日の発行受付に間に合いません。
採択と交付決定を分ける
採択は事業計画が選ばれた段階です。価格妥当性の確認等を経た交付決定日より前に契約・発注した経費は対象外になり得ます。
対象になり得るウェブサイト関連費
第20回公募要領では、販路開拓等を行うウェブサイト、ECサイト、システムの開発・構築・更新・改修・運用費がウェブサイト関連費です。商品販売のためのサイト作成・更新、明確な作業内容を伴うSEO、宣材写真・動画等が例示されています。
制作会社の見積は、設計、デザイン、実装、商品登録、決済、撮影、動画、SEO、保守を分けます。補助事業期間を超えるソフトウェア使用権は、期間按分の対象になります。
新規ホームページ
新商品・サービスの顧客獲得を目的に、ページ構成、問い合わせ、予約、購入など成果につながる導線を計画します。会社概要だけのサイトでは販路開拓との関係が弱くなります。
リニューアル
見た目を新しくするだけでなく、対象顧客、商品情報、問い合わせ率、EC購入率、スマートフォン対応など改善する課題を特定します。
ECサイト
商品販売のためのEC構築や買い物かごの追加は対象候補です。販売用商品の仕入れ、通常の送料、決済手数料等は制作費と分けます。
第20回で広報費へ移ったオンライン広告
第20回では、インターネット広告、バナー広告、インターネット経由のDM、SNS広告・運用代行、オンラインのプレスリリース配信などが広報費の例に整理されています。広報費も補助金交付申請額30万円(税込)が上限で、広報費だけの申請はできません。
第19回までのFAQではウェブ広告をウェブサイト関連費として扱っていたため、過去記事と見積の経費区分が一致しない場合があります。申請する公募回の公募要領で分類し直します。
| 施策 | 主な経費区分 | 確認する証拠 |
|---|---|---|
| ホームページ・EC制作 | ウェブサイト関連費 | 成果物、仕様、公開URL |
| サイト掲載用の写真・動画 | ウェブサイト関連費 | 制作物、掲載画面 |
| 検索広告・SNS広告 | 広報費 | 配信期間、媒体明細、実績 |
| チラシ・看板 | 広報費 | 制作物、配布・設置実績 |
| 店舗改装 | 委託・外注費等 | 図面、工事前後、契約 |
対象外になりやすいホームページ費用
ウェブサイトやシステムに関連するコンサルティング・助言だけの費用、家庭・一般事務用ソフト、既存ソフトの更新料、補助事業期間内に運用開始しないサイト、販売目的のソフトウェア開発などは対象外例です。
制作費が対象候補でも、交付決定前の契約、補助事業期間外の支払い、証拠不足、事業計画と無関係な会社PRは対象外になり得ます。制作会社が「補助金対応」と表示していても、申請者の要件を保証しません。
公開できなかったサイト
制作途中で終わり、補助事業期間内に運用へ至らないホームページやランディングページは対象外例です。原稿・撮影・確認の社内日程も計画します。
月額保守・サブスクリプション
補助事業期間を超える契約は対象期間分の按分が必要です。自動更新、解約条件、ドメイン・サーバーの契約名義を確認します。
ウェブ費だけでは申請できない理由
持続化補助金は、経営計画に基づく販路開拓等を支援する制度です。サイトを作る行為そのものではなく、新規顧客へ商品を届け、売上や生産性を高める一連の取組を審査します。
第20回ではウェブサイト関連費だけでなく広報費だけの申請も不可です。商品開発、設備、展示会、改装等を無理に追加するのではなく、実際の販路開拓計画に必要な経費を組み合わせます。
施策を無理に水増ししない
上限を使い切るために不要な機械や広告を追加すると、事業計画の一貫性を損ないます。補助金がなくても行う必要がある施策から選びます。
顧客行動で計画をつなぐ
広告を見る、サイトへ訪問する、商品を理解する、問い合わせ・購入する、という顧客行動に沿って、制作・広報・営業の役割を説明します。
採択されやすさより事業効果を具体化する
現状のアクセス数、問い合わせ数、商談数、購入率、客単価を確認し、制作後の目標を置きます。「ホームページが古い」だけでは投資効果を評価できません。
対象市場、検索ニーズ、競合サイト、商品選定理由を整理し、どのページで何を伝えるかを計画します。制作会社の提案書を貼るだけでなく、自社の顧客理解を事業計画へ反映します。
目標値はアクセス数だけにせず、問い合わせ率、来店予約、見積依頼、EC購入、資料請求など事業の成果へつながる指標を置きます。現状値がない場合は、申請前に解析を導入し、電話や店頭経由も含めた基準値を記録します。
サイト公開は販路開拓の開始点です。検索流入、広告、既存顧客への案内、営業資料、店舗導線を組み合わせ、誰が公開後の更新と問い合わせ対応を担うかまで計画します。
ここで確認するポイント
- 対象顧客と困りごと
- サイトで訴求する商品・サービス
- 競合と比べた選ばれる理由
- 流入経路と広告施策
- 問い合わせ・購入までの導線
- アクセス、商談、売上の目標
制作会社の見積で確認する項目
「ホームページ制作一式」ではなく、企画、情報設計、デザイン、コーディング、CMS、フォーム、EC、撮影、原稿、SEO、テスト、公開、保守を分けます。補助対象・対象外の判断と価格妥当性の確認がしやすくなります。
第三者から有償・無償の申請支援を受けた場合、申請画面で相手方と料金の申告を求められます。GビズIDのアカウントやパスワードを制作会社へ共有してはいけません。
SEOという項目名だけでは作業内容を確認できません。キーワード調査、ページ設計、原稿作成、構造化データ、計測設定など、実施内容と納品物を分けます。順位保証や採択保証を契約条件にする事業者は慎重に確認します。
フォームで個人情報を扱う場合は、SSL、迷惑送信対策、アクセス権、保存期間、プライバシーポリシー、委託先を決めます。ECでは決済、返品、在庫、特定商取引法表示を含め、制作費以外の運用コストも見積もります。
成果物と検収条件
ページ数、機能、対応端末、修正回数、原稿・写真の担当、納品物、公開日を契約へ記載します。補助事業期間内に検収と支払いまで終えられる工程にします。
所有権とアカウント
ドメイン、サーバー、CMS、解析、広告アカウントを自社名義で管理できるか確認します。制作会社変更時にサイトを移管できないリスクを避けます。
50万円以上のサイトは処分制限に注意する
第20回公募要領では、税抜50万円以上で作成・更新したウェブサイトやシステムは処分制限財産に該当し、通常は取得日から5年間、目的外使用、譲渡、担保提供、廃棄等が制限される場合があるとしています。
事業目的を遂行するための改良・機能強化は直ちに処分とはされませんが、閉鎖、譲渡、大幅な用途変更を予定する場合は事務局へ確認します。補助金受領後も管理が続く点を予算と運用に含めます。
制作会社との契約が終了してもサイトを維持できるよう、ドメイン、サーバー、CMS、解析アカウントの管理者と更新期限を台帳へ残します。成果物の権利とデータの引渡条件も契約書で確認します。
事業終了後も証拠を保存する
申請書、契約、支払、成果物、公開画面、効果報告を所定期間保存します。サイト改修履歴とアカウント権限も記録します。
自治体のホームページ補助も確認する
自治体や地域の産業支援機関が、初めてのホームページ、EC、外国語化等を独自に支援することがあります。持続化補助金より対象が限定される一方、地域事業者には使いやすい場合があります。
所在地、会員資格、初回制作のみか、リニューアルも対象か、申請前公開が禁止か、補助率・上限、他制度との併用を確認します。同じ制作費を国と自治体へ重複申請しません。
自治体制度では、制作会社を地域内事業者へ限定する、年度内の公開を求める、申請前に相談や見積を必要とする場合があります。国制度と比べるときは、補助額だけでなく制作会社の選択肢、公開期限、報告書類も一覧にします。
募集ページが見つからないときは、前年度制度が廃止されたとは限りません。自治体の産業振興担当や商工会議所へ、2026年度の募集予定、予算残額、次回公募を確認します。ただし口頭情報だけで契約せず、正式な募集開始を待ちます。
地域名を入れて検索する
「市区町村名 ホームページ 作成 補助金」「都道府県 EC 支援」などで検索し、自治体または公的支援機関のページへ戻ります。
会員限定制度を確認する
産業支援センターや商工団体の会員だけを対象とする制度があります。入会時期、会費、事前相談を含めて比較します。
ホームページ補助金のよくある質問
ホームページ制作費が100万円でも、第20回のウェブサイト関連費として申請できる補助金額は30万円が上限です。さらに補助対象経費、補助率、審査、実績確認により確定額は変わります。
ホームページだけを作りたい場合、持続化補助金のために不要な施策を増やすのではなく、自治体制度または補助金を使わない制作も比較してください。
公開後の更新、計測、問い合わせ対応を止めると販路開拓の成果は出ません。運用担当、月次確認項目、修正予算まで決めてから制作を始めます。
申請回の要領は更新履歴まで確認します。
ホームページ制作だけで申請できますか
第20回のウェブサイト関連費だけによる申請はできません。販路開拓計画に必要な他の経費と一緒に申請します。
SNS広告はウェブサイト関連費ですか
第20回ではSNS広告や運用代行、インターネット広告は広報費の例です。過去回と区分が違うため、申請回の要領を確認します。
採択前に制作を始めてもよいですか
採択後の交付決定日より前に契約・発注した経費は対象外になり得ます。公開予定から逆算し、交付決定後に着手できる契約にします。
申請前チェックリスト
- 申請する公募回のウェブ費上限を確認した
- 第20回の30万円上限と過去回の4分の1ルールを混同していない
- ウェブサイト関連費以外の必要な販路開拓経費がある
- 交付決定後に契約・発注する工程にした
- 見積を機能・作業・成果物ごとに分けた
- サイト公開と支払いを事業期間内に完了できる
- アクセス・問い合わせ・売上の目標を設定した
次に確認するページ
公式情報・出典
制度内容や日程は改定される場合があります。申請前に最新版をご確認ください。
