ISO・Pマークの認証取得に使える補助金【2026年】費用・申請時期を比較
ISO9001、ISO14001、ISO27001、Pマーク、エコアクション21、食品・輸出認証の取得に使える2026年の補助金を比較。対象経費、補助率、上限、更新費、申請前後の違いを解説します。
この記事でわかること
- ISO・Pマーク等の取得費を全国一律に補助する制度はなく、所在地、認証の種類、新規取得か更新か、取得目的から自治体・業界別制度を探します。
- 2026年度は、荒川区、江戸川区、文京区、世田谷区、港区、島根県等で認証取得支援が案内されています。ただし、申請が認証取得前か取得後かは制度ごとに異なります。
- 審査料、登録料、コンサルタント費、内部監査員研修、旅費、消費税を分解し、契約・支払・認証取得の順序を公式要項と照合します。
条件に合う制度を無料で絞り込む
補助金・助成金の候補を、診断と検索から確認できます
地域や目的を選び、対象になりそうな制度の公式情報を確認してください。
結論:認証名・所在地・申請時期の3点から探す
ISO、プライバシーマーク、エコアクション21等の認証取得費を支援する制度は、主に自治体や地域の産業振興機関が実施しています。全国の事業者が同じ条件で申請できる一つの認証取得補助金があるわけではありません。
最初に取得したい認証と認証範囲を決め、本社・主たる事業所・認証対象事業所の所在地を確認します。そのうえで、新規取得か更新か、認証審査を申し込む前か後か、2026年度内に取得できるかを制度ごとに照合します。
2026年7月29日時点では、複数の自治体が随時受付または期限付きで募集しています。ただし、予算到達で早期終了する制度があるため、公式ページの受付中表示を確認してから見積・契約へ進みます。
| 確認順 | 確認すること | 判断が変わる例 |
|---|---|---|
| 1. 認証 | ISO9001、ISO14001、ISO27001、Pマーク等 | 認証ごとに上限・対象費が違う |
| 2. 所在地 | 本社、主たる事業所、認証対象事業所 | 区内本社が必要な制度がある |
| 3. 申請時期 | 審査申込前、交付決定前、取得後 | 江戸川区は取得後、荒川区は申請前 |
| 4. 取得区分 | 新規取得、更新、維持審査 | 更新可でもサーベイランスは対象外の場合がある |
| 5. 費目 | 審査、登録、コンサル、研修、旅費 | 登録料や消費税を除外する制度がある |
2026年度の主な認証取得補助金を比較
下表は2026年7月29日時点で公式ページを確認できた主な制度です。上限額が同じでも、補助率、対象認証、申請時期、更新費の扱いが異なります。
自治体制度は本社所在地や事業年数を要件にすることが多く、同じ東京都内でも隣の区からは申請できません。制度名だけを見て候補にせず、対象者欄まで確認します。
| 制度 | 主な対象 | 補助率・上限 | 受付・申請時期 |
|---|---|---|---|
| 荒川区 ISO認証等取得補助 | ISO、EA21、エコステージ、Pマーク | 4分の1、ISO50万円・その他30万円 | 認証申請の前日までに申請 |
| 江戸川区 認証取得助成金 | ISO9001等、EA21、Pマークの新規取得 | 2分の1、ISO・Pマーク50万円、EA21 20万円 | 認証取得後、取得年度内に申請 |
| 文京区 各種認証取得費等補助金 | ISO、Pマーク、CE・FDA等の取得・一部更新 | 3分の1、20万〜50万円 | 2026年4月1日から随時受付 |
| 世田谷区 環境認証等活用促進補助金 | ISO、EA21、エコステージ、Pマーク、ISO更新 | 新規2分の1、上限20万〜65万円 | 2026年10月30日まで |
| 港区 ISO等取得支援事業補助金 | ISO27001、EA21、Pマークの新規取得 | 2分の1、上限50万円 | 2027年2月26日まで・先着順 |
| 島根県 国際規格等認証取得促進助成金 | 製造業・情報サービス業のISO、FSSC等 | 2分の1、原則100万円 | 2027年2月26日まで・随時 |
認証の種類から候補制度を絞る
認証取得の目的は、品質、環境、情報セキュリティ、事業継続、食品安全、海外規制への対応で異なります。認証名が制度の対象一覧にあるだけでなく、自社が取得する規格番号と認証範囲まで一致するかを確認します。
ISOは認証を受ける組織へ直接認証書を発行する機関ではありません。ISO規格に基づく認証は、認定を受けた認証機関等へ申請します。補助制度が求める認証機関の条件も確認してください。
ISO9001・ISO14001・ISO27001
ISO9001は品質、ISO14001は環境、ISO27001は情報セキュリティのマネジメントシステムです。自治体制度では、ISOシリーズを一括記載する場合と、9001・14001・27001等に限定する場合があります。
自社全体で取得するか、特定事業所・部署を認証範囲にするかで見積と審査工数が変わります。補助対象の所在地と認証書に記載される範囲を一致させます。
プライバシーマーク
Pマークは、個人情報保護の体制を整備し、審査を経て付与される制度です。ISO27001と同じ情報管理分野でも、対象規格、認証範囲、審査・付与の仕組みは同じではありません。
自治体によって、Pマークの新規取得だけを対象にする場合、更新も対象にする場合、登録料を対象外にする場合があります。PマークとISO27001を同時に申請するときは、費用を認証ごとに分けます。
食品・輸出・製品規格
食品安全ではISO22000、FSSC22000、JFS、BRC、IFS、ハラール等、製品・海外展開ではCE、FDA、NMPA、MFDS等が候補になります。一般的なISO取得助成では対象外でも、食品輸出や製品改良の支援制度で対象になる場合があります。
輸出先国の法令や取引先の要求に対応する場合は、認証取得を目的にするのではなく、対象国、製品、販売計画、要求される規格を事業計画へ落とし込みます。
申請前か取得後かを最初に確認する
認証取得補助金で最も注意したいのは申請時期です。荒川区は認証等取得の申請を行う前日まで、文京区は認証取得・更新前、世田谷区は交付決定前の審査・支払を対象外としています。
一方、江戸川区は認証・認定取得後に申請し、取得した年度内に提出する制度です。取得前申請だと思い込んで待つと、申請時期を逃す可能性があります。
コンサル契約、認証機関への申請、審査、登録、支払、認証書発行は別の日付です。公式要項の『申請』が補助金申請か認証申請かを読み分け、工程表に両方を記録します。
| 制度例 | 補助金申請の時期 | 先に行うと問題になる行為 |
|---|---|---|
| 荒川区 | 認証申請の前日まで | 認証機関への申請後に補助金申請 |
| 文京区 | 認証取得・更新前 | 審査完了後・結果待ちで申請 |
| 世田谷区 | 交付決定前 | 審査・支払を先に実施 |
| 江戸川区 | 認証取得後・同年度内 | 取得年度を越えて申請 |
| 港区 | 受付期間中・実績報告可能な計画 | 対象外の更新費や交付決定前支払 |
荒川区は認証申請前の手続きが必要
荒川区の2026年度ISO認証等取得補助は、区内に本社を有する中小企業者が対象です。ISO9000・14000・27000シリーズ、ISO22301、ISO50001、エコアクション21、エコステージ、Pマーク等が対象に挙げられています。
対象経費は申請・審査・登録等の費用、内部監査員等養成研修、コンサルタント指導費です。補助率は4分の1で、ISOは上限50万円、エコアクション21・エコステージ・Pマークは上限30万円です。
認証等取得の申請を行う前日までに補助金申請が必要です。2026年4月以降に支払った費用が対象で、取得は2028年3月31日までに見込まれることが条件です。
江戸川区は認証取得後に申請する
江戸川区の制度は、区内に本社を有する中小企業者が、区内事業所でISO9001、ISO14001、ISO27001、ISO22301、エコアクション21、Pマークを初めて取得する場合が対象です。更新は対象外です。
審査登録機関の審査費、内部監査員養成研修費、コンサルタント指導費が対象です。登録費、消費税、振込手数料、交通費等は対象外とされています。
補助率は2分の1以内で、ISOとPマークは上限50万円、エコアクション21は上限20万円です。認証取得後、取得年度内に申請し、2026年4月から電子申請を使う場合はGビズIDが必要です。
取得後申請でも証拠を事前に揃える
取得後申請だからといって、取得してから経費を整理するのでは遅すぎます。コンサル契約書、請求書、領収書、認証登録証、研修内容を支払時点から保存します。
登録料は対象外のため、認証機関の請求書が審査料と登録料を一式表示している場合は内訳を依頼します。
文京区は新規取得と更新を分けて申請できる
文京区の各種認証取得費等補助金は、区内に本店または主たる事業所があり、1年以上事業を営む中小企業が対象です。2026年4月1日から随時受付で、予定件数に達すると年度途中でも締め切る場合があります。
各種ISO、CE、FDA、NMPA、MFDS、エコアクション21、エコステージの取得は補助率3分の1・上限50万円です。ISO更新とPマーク取得は上限30万円、Pマーク更新は上限20万円です。
コンサルタント委託費と審査登録費用が対象ですが、サーベイランス審査と年間登録維持料金は対象外です。『更新が対象』という説明だけで維持費全般を計上しないようにします。
海外認証も対象一覧を確認する
文京区はCEマーク、FDA、NMPA、MFDS等も対象一覧へ挙げています。ISO以外の認証・届出へ支援対象を広げている点が特徴です。
対象国で販売する製品、規制上必要な手続き、認証取得までの期限を説明し、単なる市場調査費と認証取得費を分けます。
世田谷区と港区は対象認証・更新条件が異なる
世田谷区の2026年度環境認証等活用促進補助金は、2026年10月30日までです。ISO9001・14001・27001の新規取得は補助率2分の1以内・上限65万円、Pマークは上限30万円、エコアクション21・エコステージは上限20万円です。
世田谷区はISO9001・14001・27001の更新登録も補助率3分の1以内・上限20万円で対象にしますが、定期サーベイランス費は対象外です。申請年度内に審査・取得または更新登録を終える計画が必要です。
港区はISO27001、エコアクション21、Pマークの新規取得に限定し、更新は対象外です。補助率2分の1・上限50万円で、2026年4月13日から2027年2月26日まで約30件を先着順で受け付けます。
| 項目 | 世田谷区 | 港区 |
|---|---|---|
| ISO | 9001・14001・27001 | 27001 |
| Pマーク | 新規取得 | 新規取得 |
| 更新 | 対象ISOの更新を一部支援 | 対象外 |
| 上限 | ISO新規65万円、Pマーク30万円等 | 50万円 |
| 申請期限 | 2026年10月30日 | 2027年2月26日・先着順 |
島根県は製造業・情報サービス業と経営計画が要件
しまね産業振興財団の2026年度国際規格等認証取得促進助成金は、島根県内に事務所・事業所がある中小企業のうち、経営革新計画に取り組み、製造業または情報サービス業を営む事業者等が対象です。
専門家費と審査登録費が対象で、交付決定前に支払った費用は対象外です。補助率は2分の1以内、上限は原則100万円で、HACCP認証規格は30万円、一定のグループ取組は200万円です。
募集は2026年4月9日から2027年2月26日までの随時受付で、予算上限到達時に終了します。申請前に担当者へ相談するよう公式ページで案内されています。
食品輸出の認証は農林水産省の支援も確認する
農林水産省の輸出先国規制対応支援事業は、食品輸出の障壁となる国際認証の新規取得や輸出先国規制への対応等を支援します。一般的な経営管理認証ではなく、輸出拡大との関係が必要です。
対象例にはFSSC22000、ISO22000、BRC、IFS、JFS、ハラール、コーシャ、MSC、ASC、GLOBAL G.A.P.等が挙げられ、国際認証の新規取得は補助率2分の1以内です。
2026年度は事業実施主体が公募・選考・交付等を行う仕組みに変わっています。農林水産省ページから実施主体の最新公募へ進み、締切と対象経費を確認します。
認証取得と施設整備を分ける
輸出認証の審査費と、認証基準を満たすための設備・施設改修は、同じ経費区分とは限りません。認証制度、輸出先国、製品、製造施設、必要な検査を整理します。
輸出前に任意で行う検査と、輸出先国法令により必要な検査も扱いが異なります。自己判断で検査を発注せず、対象メニューを確認します。
Pマークは2026年10月の料金改定を見積へ反映する
Pマークの申請料・審査料・付与登録料は、申請する事業者規模で異なります。さらに2026年10月1日から料金改定が予定されているため、補助金申請時の見積が旧料金か新料金かを確認します。
小規模事業者の新規取得に関する審査機関費用の例では、2026年9月30日以前の現行料金合計は31万4,288円、2026年10月1日以降の新料金合計は33万6,600円です。コンサルタント費や追加対策費は別途です。
自治体制度が消費税を対象外にする場合、税込料金をそのまま対象経費へ入れません。申請料、審査料、付与登録料、現地審査の交通費、コンサル費を分け、制度の対象欄と照合します。
| 費用 | 内容 | 補助制度での確認 |
|---|---|---|
| 申請料 | 審査申請時に支払う費用 | 対象費に明記されているか |
| 審査料 | 書類・現地審査等の費用 | 事業者規模と申請日 |
| 付与登録料 | マーク付与登録に係る費用 | 登録料を除外していないか |
| コンサル費 | 規程・運用・内部監査等の支援 | 契約時期と業務内訳 |
| 旅費等 | 現地審査や支援者の移動費 | 対象・対象外が制度ごとに違う |
対象経費は一式見積にせず分解する
認証取得では、コンサルティング、教育、内部監査、申請、審査、登録、設備・システム対策が一つの見積へまとめられることがあります。補助制度の対象は、そのすべてとは限りません。
港区は一式表示の見積を受け付けないと案内しています。認証機関とコンサルタントへ、業務名、回数、単価、税抜額、実施日、支払日を分けた見積を依頼します。
| 費目 | 対象になり得る例 | 対象外になりやすい例 |
|---|---|---|
| 審査・申請 | 初回審査、申請料、登録料 | 対象外と明記された登録料 |
| コンサル | 規程整備、運用支援、内部監査支援 | 認証と無関係な経営顧問 |
| 研修 | 内部監査員養成、社員教育 | 一般的な自己啓発・資格講座 |
| 旅費 | 制度が明記した審査員等旅費 | 自社社員の出張・宿泊 |
| 設備・システム | 輸出規制対応で明記された改修等 | 通常更新、汎用PC、日常運営費 |
| 税・手数料 | 制度が特に認める費用 | 消費税、振込手数料、通信費 |
新規取得・更新・維持審査を区別する
認証取得費支援は、新規取得だけを対象とする制度が多い一方、文京区や世田谷区のように一部更新を対象とする制度もあります。『更新可』でも、毎年の維持審査や年間登録維持料金を対象外にする場合があります。
認証書の有効期限、更新審査、サーベイランス、登録維持費、規格移行審査を一つの『更新費』にまとめず、認証機関の請求予定を区分します。
過去に同じ補助制度を利用した場合や、同じ認証で他の公的補助を受ける場合は対象外・減額となることがあります。過年度の採択・支給記録も確認します。
複数認証を同時取得する場合
ISO9001とISO27001、またはISO27001とPマークを同時に進める場合、共通コンサル費を認証ごとにどう分けるかを確認します。
同一年度1回、1事業者当たり上限、認証ごとの上限が併存する場合があります。上限を単純合算せず、制度の計算方法に従います。
補助額と立替資金を試算する
補助上限は、対象経費へ補助率を掛けた額を超えて受け取れるという意味ではありません。対象外費用と消費税を除き、自社へ適用される率を掛け、上限と比較します。
認証取得補助金は、認証取得・実績報告・額確定後に支払われる制度が多いため、認証機関やコンサルタントへの支払いを一度自社で負担します。交付決定額より実績額が下がれば、補助額も下がる可能性があります。
想定例:対象経費120万円、補助率2分の1、上限50万円
対象経費120万円へ2分の1を掛けると60万円ですが、上限50万円のため補助額の上限は50万円です。実際の交付額は審査と実績確認で決まります。
税込見積や対象外費が含まれている場合は、120万円全額が計算基礎になるとは限りません。対象費だけを再計算します。
想定例:対象経費60万円、補助率3分の1、上限50万円
対象経費60万円へ3分の1を掛けると20万円です。上限50万円より小さいため、上限額ではなく20万円が計算上の基準になります。
『上限50万円』を見て50万円の入金を前提にしないよう、見積確定後に試算表を更新します。
認証取得と補助金申請の工程を一枚にする
補助金申請と認証取得は別々の手続きです。経営課題の整理、認証範囲の決定、認証機関・コンサルタントの見積、補助金申請、交付決定、認証審査、是正、登録、実績報告を一枚の工程表へまとめます。
審査で不適合が出て是正期間が延びると、補助事業期限や実績報告期限へ間に合わない可能性があります。制度の完了期限から逆算し、余裕を持って認証機関へ相談します。
| 段階 | 行うこと | 確認する証拠 |
|---|---|---|
| 方針決定 | 取得目的、規格、認証範囲を決める | 取引条件、入札条件、輸出要件 |
| 見積 | 認証機関・コンサル費を分解 | 見積書、業務仕様、日程 |
| 補助金申請 | 対象者・費目・申請時期を確認 | 申請書、納税証明、登記 |
| 認証準備 | 規程、教育、運用、内部監査 | 研修記録、監査記録、是正記録 |
| 審査・登録 | 審査対応、是正、認証書受領 | 請求書、支払記録、認証登録証 |
| 実績報告 | 経費と成果を報告 | 振込明細、認証書、成果報告 |
申請前に準備する書類
共通書類として、登記事項証明書、開業届、納税証明書、決算書、会社案内、認証取得計画、収支予算、見積書を準備します。個人事業主を対象外にする制度もあるため、申請者区分を先に確認します。
認証関係では、取得規格、認証範囲、認証機関、コンサルタント業務、内部監査、研修、取得予定日を説明できる資料が必要です。更新の場合は更新前の登録証を求められることがあります。
書類の確認ポイント
- 本社・主たる事業所・認証対象事業所を示す登記や開業届
- 法人住民税・事業税等の納税証明書
- 認証規格、範囲、取得目的、活用方法を示す事業計画
- 費目別の見積書とコンサルタント委託内容
- 内部監査・研修・認証申請の工程表
- 他の公的補助の利用状況と過去の認証取得支援歴
認証取得後の効果を数値で計画する
認証書を取得すること自体を最終目的にせず、取引、入札、輸出、品質、情報管理、環境対応のどこを改善するかを決めます。補助事業の成果報告や取得後の社内運用にも使えるよう、取得前の基準値を記録します。
売上だけで効果を測ると、認証取得との因果関係を説明しにくくなります。取引先の要求対応、入札参加資格、監査指摘、クレーム、事故、教育実施率、是正完了日数など、認証の目的に近い指標を組み合わせます。
| 取得目的 | 確認する指標 | 残す記録 |
|---|---|---|
| 取引・入札 | 応募可能案件、商談、受注 | 公募条件、商談記録、契約 |
| 品質管理 | 不良率、クレーム、是正日数 | 検査記録、是正報告 |
| 情報管理 | 事故、監査指摘、教育実施率 | 事故台帳、監査・研修記録 |
| 環境対応 | エネルギー、廃棄物、改善件数 | 使用量、廃棄物、改善記録 |
| 食品・輸出 | 輸出先、対象商品、出荷額 | 認証書、通関・出荷記録 |
事務局への問い合わせは事実を揃えて行う
対象可否が曖昧な場合は、制度名だけを伝えて『使えますか』と尋ねるのではなく、申請者、所在地、認証名、認証範囲、新規・更新、認証申込日、審査日、支払日、費目、金額を整理して問い合わせます。
回答は、伝えた前提が変わると適用できない場合があります。認証機関、コンサルタント、費用、日程、認証範囲を変更したときは、変更承認や再確認が必要かを事前に尋ねます。
ここで確認するポイント
- 補助金申請より前に認証機関へ申請してよいか
- コンサル契約・着手金・審査料の基準日はいつか
- 登録料、旅費、消費税、振込手数料は対象か
- 更新審査・サーベイランス・規格移行のどこまで対象か
- 複数認証や他制度との併用時に経費をどう分けるか
- 認証取得が期限後へずれた場合に変更手続きができるか
申請できる可能性を想定ケースで確認する
実際の可否は各制度の公式要項と審査で決まります。ここでは、どの事実を揃えると候補を絞れるかを想定ケースで確認します。
区内本社のIT企業がISO27001を新規取得する
本社所在地に現行制度があり、ISO27001、審査費、内部監査員研修、コンサル費が対象なら候補です。認証申請前に補助金申請が必要か、取得後申請かを最初に確定します。
取引先要請、受託範囲、情報資産、認証範囲、取得後の案件目標を事業計画へ記載します。
食品事業者がFSSC22000を取得して輸出する
所在地の認証取得助成に加え、農林水産省の輸出先国規制対応支援を確認します。輸出先、商品、販売計画、取引先が求める認証を具体化します。
同じ審査費を二つの制度へ重複申請できません。対象経費と補助期間を分け、どちらへ申請するか決めます。
取得済みPマークの更新費を支援してほしい
新規取得限定の制度では対象外です。文京区等の更新支援を確認しますが、所在地、過去利用、更新回数、維持料金・サーベイランス除外を照合します。
更新費用を一括表示せず、申請料、審査料、登録料、コンサル費へ分けて対象範囲を確認します。
対象外・減額になりやすい落とし穴
申請時期の誤り、対象認証の取り違え、所在地要件不足、更新・維持費の混同、一式見積、重複受給は、認証取得補助金で特に注意したい点です。
支援会社から『補助金が使える』と案内されても、契約前に申請年度の公式ページと要項を確認します。制度が早期終了した後の契約を遡って対象にできるとは限りません。
見落としやすい注意点
- 認証機関への申請後に、事前申請制の補助金へ申し込む
- 新規取得限定制度へ更新費・サーベイランス費を計上する
- 本社要件と認証対象事業所要件を混同する
- 審査料・登録料・旅費・消費税を一式で申請する
- 同じ経費を国・自治体の複数制度へ重複申請する
- 取得期限・実績報告期限に間に合わない日程を組む
認証取得補助金のよくある質問
制度ごとに結論が変わる質問を、2026年度の公式制度を基に整理します。最終判断は申請する自治体・実施機関へ確認してください。
ISOやPマークの更新費も対象ですか
江戸川区や港区は新規取得を対象とし、更新は対象外です。文京区や世田谷区は一部更新を対象にしますが、維持審査・年間登録維持料金等を除外する場合があります。
コンサルタント費だけでも申請できますか
コンサルタント費を対象経費に含む制度はあります。ただし、認証取得との直接関係、契約時期、業務内訳、法人・個人事業者としての事業実態等を確認します。
認証を取得してから補助金を探しても間に合いますか
江戸川区のような取得後申請制度なら候補になりますが、荒川区、文京区、世田谷区等の事前手続きが必要な制度には間に合いません。取得地の制度を認証機関へ申し込む前に調べるのが安全です。
PマークとISO27001のどちらを選べばよいですか
補助額ではなく、取引先・入札条件、保護対象、認証範囲、費用、維持運用を比較します。要件が明確でない場合は、発注元や認証機関へ確認してから選びます。
申請前チェックリスト
認証機関やコンサルタントと契約する前に、次の項目を一つずつ確認します。受付中表示と公募要項の両方を保存し、確認日を記録してください。
手続きを進めるポイント
- 取得する認証名・規格番号・認証範囲を決めた
- 本社・主たる事業所・認証対象事業所の所在地要件を満たす
- 新規取得・更新・維持審査のどれかを区別した
- 補助金申請と認証申請の順序を確認した
- 審査・登録・コンサル・研修・旅費・税を分けた見積がある
- 取得期限と実績報告期限から逆算した工程表がある
- 同一経費へ別の補助金を申請していない
- 認証取得までの支払いを立て替える資金がある
申請前チェックリスト
- 取得する認証名・規格番号・認証範囲を決めた
- 所在地要件と事業継続年数を確認した
- 新規取得・更新・維持審査の区分を確認した
- 補助金申請と認証申請の順序を確認した
- 見積を費目別に分けた
- 取得・実績報告期限から工程を逆算した
次に確認するページ
公式情報・出典
制度内容や日程は改定される場合があります。申請前に最新版をご確認ください。
