中小企業省力化投資補助金の採択率【2026年】第1回〜第5回の結果・採択事例
中小企業省力化投資補助金の採択率を一般型第1回〜第5回の申請数・採択数から計算。カタログ注文型の交付決定4,507件、業種・申請額・従業員規模の傾向、公式採択事例、採択後の注意点まで解説します。
この記事でわかること
- 一般型は第1回から第5回まで合計9,879者が申請し、6,508者が採択されています。公表値から計算した累計採択率は約65.9%です。
- 最新の第5回は申請2,035者、採択1,251者で、計算上の採択率は約61.5%でした。第1回から第5回は約61.0%〜69.3%の間で推移しています。
- カタログ注文型は2026年6月末時点で4,507件の交付決定が公表されています。ただし、一般型の採択数とカタログ注文型の交付決定数は段階が異なるため、同じ採択率として単純比較しません。
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結論:一般型の累計採択率は約65.9%
中小企業省力化投資補助金の一般型は、2026年7月29日時点で第5回までの採択結果が公表されています。第1回から第5回までの申請数は合計9,879者、採択数は合計6,508者です。採択数を申請数で割ると、累計採択率は約65.9%になります。
最新の第5回は2026年6月5日に結果が公表され、申請2,035者のうち1,251者が補助金交付候補者として採択されました。計算上の採択率は約61.5%で、5回の中では第2回に次いで低い水準です。
ただし、過去の採択率は次回の通過確率を保証する数字ではありません。申請回ごとに応募者、事業計画、審査資料、公募要領が異なります。採択率は競争状況を把握する参考値として使い、自社の申請可否や計画の評価とは分けて考えます。
| 公募回 | 申請数 | 採択数 | 計算上の採択率 | 採択発表日 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 1,809者 | 1,240者 | 約68.5% | 2025年6月16日 |
| 第2回 | 1,160者 | 707者 | 約61.0% | 2025年8月8日 |
| 第3回 | 2,775者 | 1,854者 | 約66.8% | 2025年11月28日 |
| 第4回 | 2,100者 | 1,456者 | 約69.3% | 2026年3月6日 |
| 第5回 | 2,035者 | 1,251者 | 約61.5% | 2026年6月5日 |
| 累計 | 9,879者 | 6,508者 | 約65.9% | 第1回〜第5回 |
採択率の計算方法と数字の読み方
本記事の一般型採択率は、公式ページの採択数を同じ公募回の申請数で割って計算しています。たとえば第5回は、1,251÷2,035×100で約61.5%です。公式ページは申請数と採択数を公表していますが、採択率そのものは本記事の計算値です。
累計採択率は、各回の採択率を単純平均した数字ではありません。5回分の採択数6,508を申請数9,879で割った加重平均です。申請数が多い第3回の影響も反映されます。
採択結果一覧に掲載されるのは補助金交付候補者です。採択通知を受けた時点で補助金額が確定し、入金されるわけではありません。交付申請、交付決定、事業実施、実績報告、額の確定を経て支払われます。
採択率が高い回でも審査は省略されない
採択率が6割を超えていても、対象者要件を満たさない申請や、計画の根拠が不足する申請が通るという意味ではありません。一般型は事業計画の内容を審査し、補助金交付候補者を選びます。
過去回の率だけを見て申請準備を短縮するのではなく、公募要領の審査項目に沿って、現状、設備導入、省力化効果、付加価値向上、賃上げ、資金計画を一続きで説明します。
不採択率は単純に100%から引いて確認する
第5回の計算上の不採択率は約38.5%です。ただし、公式結果ページは個々の不採択理由を集計して公表していません。書類不備、要件不一致、計画評価等の内訳を、採択率の表から推定することはできません。
自社の改善点を探すときは、一般論の不採択理由を断定する記事より、申請回の審査項目と自社資料を対応させて確認する方が確実です。
第1回から第5回までの推移を比較
一般型の採択率は、第1回約68.5%、第2回約61.0%、第3回約66.8%、第4回約69.3%、第5回約61.5%です。最高の第4回と最低の第2回には約8.4ポイントの差があります。
申請数は第3回の2,775者が最多です。一方、申請数が最少の第2回は採択率も最も低く、応募が少ない回ほど通りやすいとは限らないことが分かります。
公募回ごとに採択率が上下しているため、直前の1回だけで次回を予測しないでください。予算残額、審査内容、応募案件の質等は公開された申請数・採択数だけでは判断できません。
| 観点 | 公表結果 | 読み取り上の注意 |
|---|---|---|
| 採択率の幅 | 約61.0%〜69.3% | 次回も同じ範囲になる保証はない |
| 最多申請 | 第3回・2,775者 | 応募数だけで採択率は決まらない |
| 最多採択 | 第3回・1,854者 | 採択件数と採択率は別の指標 |
| 最新結果 | 第5回・約61.5% | 第6回以降の審査結果とは分ける |
一般型とカタログ注文型は同じ率で比べない
一般型の公式ページは、公募回ごとの申請数と採択数を公表しています。カタログ注文型の公式ページは、期間中に受け付けた交付申請数と、中小機構が交付決定した件数の推移を示しています。
一般型の「採択」は補助金交付候補者に選ばれた段階です。カタログ注文型の「交付決定」は、申請内容を確認し、補助対象事業と補助予定額を決める段階です。用語と手続き段階が異なるため、一般型の採択率とカタログ注文型の交付決定率を横一列へ置く場合は注記が必要です。
2026年6月末時点で、カタログ注文型の交付決定事業者は4,507件です。この件数は交付決定概要の集計母数であり、同日時点の補助金支払完了件数ではありません。
| 項目 | 一般型 | カタログ注文型 |
|---|---|---|
| 公式の主な集計 | 公募回別の申請数・採択数 | 期間別の交付申請数・交付決定数 |
| 結果の段階 | 補助金交付候補者の採択 | 補助対象事業・補助予定額の交付決定 |
| 最新公表 | 第5回まで | 2026年6月末時点 |
| 本記事での扱い | 同一回の申請数で採択率を計算 | 交付決定4,507件の構成を確認 |
一般型第5回の採択者は製造業・建設業が多い
一般型第5回の公式結果概要では、採択1,251者のうち製造業が49.7%、建設業が17.7%です。次いで学術研究・専門・技術サービス業6.1%、卸売業4.2%、農業・林業3.7%等が続きます。
製造業と建設業を合わせると採択者の67.4%を占めます。一般型が、個別設計や複数設備の組合せを含む省力化投資と相性のよい制度であることは読み取れます。
一方、この構成比は業種別の採択率ではありません。製造業の申請総数や不採択数が同資料に示されていないため、製造業が他業種より通りやすいとは計算できません。
業種構成は自社の合否予測に使わない
採択者に製造業が多い理由には、申請者自体が多い可能性、設備投資額が大きい可能性、制度目的との適合等、複数の要因が考えられます。採択者の構成比だけでは原因を特定できません。
自社と同じ業種の採択例は、導入設備と課題設定の参考に使います。業種名が一致することを加点や採択保証のように扱わないでください。
47都道府県の採択者一覧も確認できる
第5回は全国47都道府県に採択者がいます。公式の採択者一覧では、地域、都道府県、市区町村、事業者名、法人番号、事業計画名を確認できます。
同一地域の採択計画名を見ると、地域産業や設備導入の具体像をつかめます。ただし、公開される計画名だけでは審査資料全体や採択理由は分かりません。
第5回は1,500万円以上1,750万円未満の申請が最多
第5回の採択者における補助金申請額は、1,500万円以上1,750万円未満が18.1%で最も多い結果です。次いで750万円以上1,000万円未満が12.9%、2,000万円以上3,000万円未満が11.1%です。
この分布は採択者の申請額であり、申請者全体の分布でも、実際の補助金支払額でもありません。採択後の交付申請や実績報告で、補助対象経費と確定額が変わることがあります。
多数派の申請額へ合わせる必要はありません。従業員規模に応じた補助上限、対象経費、補助率、自己負担、投資回収を基に、自社に必要な金額を積み上げます。
従業員6人〜10人の採択者が18.8%で最多
第5回の従業員数別構成は、6人〜10人が18.8%で最多です。5人以下が14.1%、21人〜30人が13.2%、11人〜15人が11.1%と続きます。
小規模な事業者も採択されていますが、従業員規模別の申請総数は示されていません。小規模だから有利、人数が多いから不利という判断には使えません。
資本金1,000万円〜2,000万円未満が28.2%
第5回の資本金別構成では、1,000万円以上2,000万円未満が28.2%で最多です。個人事業主も2.7%含まれています。
資本金区分も採択者の構成です。対象者かどうかは、業種別の資本金または従業員数、みなし大企業、法人形態等を公募要領で確認します。
公式採択事例から見える計画の共通構造
一般型の結果概要は、実際に採択された事業計画を事務局が短縮・要約した事例を掲載しています。第5回では製造業、建設業、小売業、宿泊業等の例が示されています。
共通するのは、設備名を先に置くのではなく、人手作業、属人化、搬送、入力重複、品質ばらつき等の現状を特定し、設備導入でどの工程を変え、余力をどの付加価値業務へ移すかを説明している点です。
公式資料も、掲載事例と同様の計画を提出すれば採択されるとは限らないと注意しています。事例は文章のひな型ではなく、課題と効果をつなぐ粒度の参考として使います。
| 事例で確認すること | 自社で用意する内容 | 避けたい書き方 |
|---|---|---|
| 導入前の工程 | 担当人数、時間、ミス、待ち時間 | 人手不足だけで終える |
| 設備の役割 | どの作業をどう自動化するか | 高性能設備を導入するだけ |
| 省力化効果 | 削減時間、必要人数、稼働率 | 大幅に改善する等の抽象表現 |
| 付加価値 | 空いた人員を移す業務、売上・品質 | 人員削減だけを目的にする |
第5回の製造業事例:洗浄・乾燥工程を連続自動化
製造業の事例では、自動車部品の洗浄工程と乾燥工程が分離し、工程間搬送を手作業で行っていること、作業者による品質ばらつき、人員不足による生産能力の制約を課題としていました。
導入設備は、狙い洗浄、全体洗浄、乾燥を連続処理する自動洗浄乾燥装置です。工程間搬送を不要にし、作業時間削減、品質安定、設備稼働率向上、人手不足解消をつなげています。
参考にすべきなのは装置名ではなく、工程を分解した説明です。洗浄時間、搬送回数、不良率、設備停止時間等を現状値として記録すると、省力化効果の根拠を示しやすくなります。
単体設備でも前後工程との関係を示す
一般型は単なる汎用設備の単体導入を対象としません。装置が既存工程とどう接続し、手作業と品質管理をどう変えるかを示す必要があります。
見積書の仕様と事業計画の効果指標を一致させます。装置にない機能を効果として記載したり、能力を超える生産量を計画したりしないよう確認します。
建設・小売・宿泊の採択事例
建設業の事例では、油圧ショベル、ICT測量機、油圧ブレーカ、草刈機等を組み合わせ、複数工程の省力化を計画しています。単に重機を更新するのではなく、測量から施工までの人手と時間を変える構成です。
小売業の事例では、食品出荷の判別、製函、封緘、送り状貼付、仕分けを自動化し、作業時間、誤配送、需要増時の遅延を減らす計画です。管理職や他部門が梱包応援へ入る状態を解消し、本来業務へ戻す点まで説明しています。
宿泊業の事例では、宿泊管理とPOSの分断、重複入力、チェックインの行列、人的ミスを課題とし、受付から精算までを統合しています。公式概要では業務時間を約64%削減する見込みが示されています。
複数設備は一つの業務フローで説明する
複数の機器やシステムを申請する場合、各設備を別々に説明するだけでは、事業全体の省力化効果が伝わりません。入力、加工、搬送、検品、出荷等を工程図にし、設備間のデータと作業の流れを示します。
周辺機器や付帯工事も、主設備の稼働に必要な範囲と役割を明確にします。通常更新や過剰設備と見られないよう、現状能力と必要能力を比較します。
削減した時間の使い道まで決める
採択事例は、単なる人員削減ではなく、品質管理、新商品開発、販路拡大、顧客対応、教育等への再配置を示しています。省力化で生まれた時間を付加価値向上へつなげるためです。
削減時間を売上計画へ反映するときは、担当者、業務内容、開始時期、単価、件数等の前提を置きます。省力化効果と売上増を二重に過大評価しないようにします。
カタログ注文型は2026年6月末で4,507件を交付決定
カタログ注文型の公式交付決定概要は、2026年6月末時点で4,507件を集計しています。主たる業種は建設業35.6%、製造業30.7%、学術研究・専門・技術サービス業9.4%、飲食サービス業7.4%です。
採択された補助金申請額は、50万円以上100万円未満が26.5%で最多です。従業員数は5人以下が18.3%で最多となっており、一般型とは金額・規模の分布が異なります。
カタログ注文型は登録製品を販売事業者と共同申請する方式です。一般型の採択事例のような個別設計中心の投資と、同じ前提で比較しないでください。
| 指標 | 2026年6月末時点 | 注意点 |
|---|---|---|
| 交付決定件数 | 4,507件 | 補助金支払完了件数ではない |
| 最多業種 | 建設業35.6% | 業種別交付決定率ではない |
| 次点業種 | 製造業30.7% | 申請総数は業種別に示されていない |
| 最多申請額帯 | 50万円以上100万円未満・26.5% | 実際の支払額とは異なる |
| 最多従業員規模 | 5人以下・18.3% | 規模別の通過率ではない |
カタログ注文型で交付決定が多い製品
2026年6月末時点の製品カテゴリ別交付決定件数は、測量機が1,624件で36.0%を占めます。次いでスチームコンベクションオーブン323件、産業用枚葉デジタル印刷機247件、券売機207件、地上型3Dレーザースキャナー190件です。
件数が多い製品を選べば交付決定されやすい、という意味ではありません。登録製品の数、対象業種の申請需要、制度開始時期等が異なり、製品別の交付申請総数は同じ表に示されていません。
自社で製品を選ぶ際は、公式カタログの対象業種・業務プロセス、製品価格、販売事業者、導入後の省力化効果を確認します。ランキングだけで購入製品を決めないでください。
飲食業は券売機とスチームコンベクションオーブンが中心
飲食サービス業335件の内訳は、券売機45.4%、スチームコンベクションオーブン45.1%です。宿泊業57件では、スチームコンベクションオーブン45.6%、自動チェックイン機29.8%、券売機12.3%、清掃ロボット10.5%です。
主たる業種と設備を使う事業が異なる例もあるため、公式資料は業種名だけで判断しないよう注記しています。複数事業を営む会社は、実際に製品を使う事業所と業務を明確にします。
製品カテゴリの更新も申請前に確認する
カタログ注文型は製品カテゴリと登録製品が随時更新されます。過去の交付決定概要に掲載された製品でも、申請時に登録状況や価格、販売事業者が変わっている可能性があります。
申請準備では結果概要だけでなく、最新の製品カタログを開き、対象業種・業務プロセスと登録販売事業者を確認します。
カタログ注文型の活用事例で確認できる省力化効果
公式のカタログ注文型活用事例集は、実際に補助金の受取が完了した事業者へのヒアリングを掲載しています。採択結果概要より後の段階まで進んだ事例として、導入前後の作業時間や担当人数を確認できます。
例として、清掃ロボットを導入した事例は1人分の作業量を削減し、印刷用紙高積装置の事例は3人で合計6時間生じていたロスをゼロにしたとしています。無人搬送車の事例は1人・1日142分、測量機の事例は週30時間分の削減を示しています。
これらは個別事例の実績であり、自社で同じ効果が出る保証ではありません。事業所面積、処理量、移動距離、稼働日数、設備台数等を自社の条件へ置き換えて試算します。
| 導入設備 | 公式事例で示された効果 | 自社で測る項目 |
|---|---|---|
| 清掃ロボット | 1人分の作業量を削減 | 清掃面積、時間、給排水等の人手 |
| 印刷用紙高積装置 | 3人・合計6時間のロスをゼロ | 積替え、検品、停止時間 |
| 無人搬送車 | 1人・1日142分の削減 | 搬送回数、距離、待機時間 |
| 測量機 | 1名体制へ移行し週30時間分削減 | 現行人数、現場数、測量時間 |
採択事例を申請書へ反映する手順
最初に、自社と同じ業種ではなく、同じ業務工程の事例を探します。製造業でも搬送を省力化する会社と検品を省力化する会社では、必要な設備と効果指標が異なります。
次に、事例の数値を転記せず、自社の現状値を測定します。担当人数、1回の作業時間、1日の回数、稼働日数、ミス件数、残業時間、外注費等を、勤怠、作業日報、生産記録等で裏付けます。
最後に、導入設備の能力で実現できる削減量を計算し、空いた時間をどの業務へ移すかを決めます。設備仕様、削減時間、付加価値計画、賃上げ計画の数字が相互に矛盾しないか確認します。
- STEP1
同じ業務工程の公式事例を探す
- 成果物
- 事例URL・該当ページ
- STEP2
導入前の工程を計測する
- 成果物
- 工程表・作業記録
- STEP3
設備仕様と処理能力を確認する
- 成果物
- 見積書・仕様書
- STEP4
削減時間と再配置先を計算する
- 成果物
- 効果計算表・人員計画
- STEP5
財務・賃金・付加価値計画と照合する
- 成果物
- 事業計画・資金繰り表
事例の文章をコピーしない
公式の事例概要は、事務局が申請内容を短縮・要約したものです。元の事業計画書そのものではありません。表現をまねても、審査資料の根拠や整合性は再現できません。
競合記事や支援会社の不採択理由も、そのまま自社の改善点にはなりません。申請回の公募要領、審査項目、提出様式を正本にします。
採択率より投資の必要性を先に確認する
補助金に通りそうだから設備を選ぶ順序では、通常更新や過剰投資になりやすくなります。補助金がなくても解決すべき経営課題か、自己負担と運転資金を確保できるかを先に確認します。
採択されても、対象外経費や消費税、補助率で賄われない部分は自社負担です。補助上限を受給予定額として資金繰りへ入れないでください。
採択結果の確認方法
一般型の採択結果は、公式の採択結果ページから公募回を選び、採択者一覧PDFを開いて確認します。PDFでは事業者名、法人番号、所在地、事業計画名が掲載されています。
同名企業がある場合は、法人番号や所在地まで照合します。申請代行者からの連絡だけで判断せず、申請マイページと事務局の通知も確認してください。
不採択の場合も、次回公募へ同じ内容をそのまま出すのではなく、最新公募要領、審査項目、通知内容、計画の根拠を見直します。公募回が変われば締切と要件も変わり得ます。
採択と交付決定を混同しない
一般型の採択通知は、補助金交付候補者に選ばれたことを示します。採択後に交付申請を行い、事務局の確認を経て交付決定を受けるまでは、原則として補助事業に着手できません。
交付決定前の契約、発注、支払いは対象外になる可能性があります。採択発表日を発注可能日と決めつけず、交付決定通知の日付を確認します。
採択後も補助金額は確定していない
交付決定後は、承認された期間と内容で事業を実施し、証拠書類をそろえて実績報告します。審査で対象外経費が除かれれば、申請額や交付決定額より支払額が下がることがあります。
設備の仕様変更、納期遅延、支払方法の変更が生じた場合は、自己判断で進めず事務局へ確認します。変更承認が必要な場合があります。
第6回・第7回の採択発表予定
一般型第6回は2026年5月15日に締め切られ、採択発表は2026年8月下旬の予定です。第7回は2026年7月31日17時が締切で、採択発表は2026年11月中旬の予定です。
予定日は変更される場合があります。結果を待っている事業者は、公式スケジュールと申請マイページを確認してください。検索結果に表示される過去記事の日付だけで判断しないでください。
第8回は詳細が確定次第、公式サイトで更新される予定です。公募回は年3〜4回が予定されていますが、将来の回数と日程は確定情報が出てから確認します。
| 公募回 | 締切 | 採択発表 |
|---|---|---|
| 第5回 | 2026年2月27日17時・終了 | 2026年6月5日・公表済み |
| 第6回 | 2026年5月15日17時・終了 | 2026年8月下旬予定 |
| 第7回 | 2026年7月31日17時 | 2026年11月中旬予定 |
| 第8回 | 未公表 | 未公表 |
採択データを読む前の8項目チェック
採択率の記事は、更新日が新しくても、異なる公募回や異なる手続き段階の数字を混ぜている場合があります。最初に、分子・分母・基準日・対象類型を確認すると、数字の誤読を防げます。
一般型では、申請数と採択数が同じ公募回かを確認します。カタログ注文型では、交付申請と交付決定の集計期間が同じかを確認します。採択、交付決定、額確定、支払完了は別の段階です。
業種、地域、従業員数、申請額のグラフは、多くの場合、採択者または交付決定者の内訳です。区分ごとの申請総数がなければ、区分別の通過率は計算できません。構成比を有利・不利の根拠にしないでください。
ここで確認するポイント
- 同じ公募回の申請数と採択数を使っている
- 採択率が公式値か独自計算かを区別している
- 一般型とカタログ注文型を別々に集計している
- 採択と交付決定を同じ意味で扱っていない
- 採択者構成と区分別採択率を混同していない
- 結果概要の公表日・基準日を確認している
- 事例の効果を自社でも再現できるか計測している
- 採択後の交付申請・実績報告まで資金計画へ入れている
古い記事は公募回と基準日を確認する
制度開始時の記事は、第5回の結果や2026年3月のカタログ注文型改定を反映していない場合があります。記事タイトルに2026年とあっても、本文表の最終公募回と出典日を確認します。
公式結果ページは新しい公募回が追加されます。ブックマークする場合は個別のニュース記事だけでなく、採択結果一覧とスケジュールの親ページも保存してください。
採択率を資金計画の確率へ置き換えない
累計採択率約65.9%を使い、補助金収入を65.9%だけ見込むような資金計画は適切ではありません。自社の採否と、採択後に対象経費として認められる金額は別の不確実性です。
設備代金は原則として先に支払い、実績報告と額確定の後に補助金が入ります。採択されない場合や支払額が下がる場合でも事業を継続できる資金を確保します。
採択率と採択事例に関するよくある質問
採択結果を見るときに混同しやすい点を整理します。数値は2026年7月29日時点の公式公表資料に基づきます。
省力化投資補助金の最新採択率は何%ですか
一般型の最新結果である第5回は、申請2,035者、採択1,251者で、計算上の採択率は約61.5%です。第1回から第5回の累計は約65.9%です。
カタログ注文型の採択率は一般型より高いですか
公式資料の集計段階が異なるため、単純比較しません。一般型は申請数と採択数、カタログ注文型は交付申請数と交付決定数を公表しています。2026年6月末のカタログ注文型は4,507件の交付決定が集計されています。
製造業は採択されやすいですか
第5回採択者の49.7%は製造業ですが、製造業の申請総数は同じ結果概要に示されていません。この数字だけでは業種別採択率を計算できず、製造業が通りやすいとは断定できません。
採択事例と同じ設備なら採択されますか
採択は保証されません。公式資料も、掲載事例と同様の計画を提出しても不採択となる可能性があると明記しています。自社固有の課題、設備仕様、省力化効果、付加価値、資金計画を示す必要があります。
採択されたらすぐに発注できますか
一般型は、採択後に交付申請を行い、交付決定を受けてから事業を開始するのが原則です。採択通知と交付決定通知は別です。契約・発注前に交付決定日と公募要領を確認してください。
まとめ:採択率は参考値、事例は計画の分解に使う
一般型第1回から第5回の累計採択率は約65.9%、最新第5回は約61.5%です。採択率は約61.0%〜69.3%で推移していますが、次回の結果を保証しません。
採択者の業種、申請額、従業員規模は、自社と似た事例を探す入口になります。ただし、採択者構成を業種別・規模別の採択率として読まないことが重要です。
公式事例は、課題、工程、設備、削減効果、付加価値のつながりを確認するために使います。申請前は最新公募要領、採択結果、事例集、スケジュールを開き、自社の実測値と証拠資料へ置き換えてください。
申請前チェックリスト
- 申請数と採択数が同じ公募回の数字か
- 採択率が公式公表値か計算値か
- 一般型の採択とカタログ注文型の交付決定を分けているか
- 業種別構成を業種別採択率と読み違えていないか
- 採択事例の数値を自社の実測値へ置き換えたか
- 採択通知と交付決定通知を区別しているか
- 交付決定前に契約・発注しない工程になっているか
- 最新の公募要領・結果概要・スケジュールを開いたか
次に確認するページ
公式情報・出典
制度内容や日程は改定される場合があります。申請前に最新版をご確認ください。
