採用・人材確保に使える助成金【2026年】求人広告・中途採用・定着を比較
2026年の採用・人材確保に使える助成金と自治体補助金を、求人広告、人材紹介、対象者の雇入れ、中途採用拡大、正社員化、職場定着に分けて比較。申請前の計画、紹介経路、雇用条件、支給額、注意点を公式情報に基づいて整理します。
この記事でわかること
- 求人広告費や人材紹介手数料を全国一律で補助する制度はなく、対象にする自治体制度を所在地から探します。
- 国の雇用関係助成金は、対象者の雇入れ、中途採用拡大、正社員化、職場定着など、採用前後の具体的な取組を支援します。
- 求人掲載、職業紹介、内定、入社、制度導入の前に、計画提出と申請時期を確認することが重要です。
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採用・人材確保に使える助成金の結論
採用に使える公的支援はありますが、「求人を出せば全国の会社が採用費を受け取れる」という仕組みではありません。国の雇用関係助成金は、就職が難しい求職者の雇入れ、中途採用の拡大、非正規雇用労働者の正社員化、離職率を下げる職場環境整備などを支援します。求人広告費や人材紹介手数料を直接補助する制度は、札幌市、品川区、足立区など自治体ごとに対象地域・業種・申請時期が決められています。
2026年7月29日時点で国の制度を確認すると、早期再就職支援等助成金の中途採用拡大コースは、対象となる中途採用者1人につき20万円、一定の成長性が認められる事業所は1人につき10万円を加算します。人材確保等支援助成金の雇用管理制度・雇用環境整備助成コースは、制度導入や業務負担軽減機器を通じた離職率低下を支援します。どちらも単なる採用費の穴埋めではありません。
最初に整理するのは、誰を雇うか、どの採用費を払うか、いつ採用するか、採用後に何を改善するかです。求人広告、紹介手数料、雇入れ、正社員転換、研修、定着のどこに課題があるかを分けると、確認すべき制度と申請のタイミングが見えてきます。
| 採用課題 | 最初に確認する制度 | 主な支援対象 | 重要な注意点 |
|---|---|---|---|
| 求人広告を出したい | 市区町村の求人広告補助 | 求人サイト・求人誌等の掲載料 | 掲載前申請や指定職種の条件がある |
| 紹介会社で採用したい | 自治体の人材紹介手数料助成 | 採用成功時の紹介手数料 | 内定後・入社前申請の制度がある |
| 対象者を雇い入れたい | 特定求職者雇用開発・トライアル雇用 | 対象者の継続雇用・試行雇用 | ハローワーク等の紹介経路を確認する |
| 中途採用を増やしたい | 早期再就職支援等助成金 | 中途採用拡大と賃金上昇 | 中途採用計画を先に届け出る |
| 非正規から正社員にしたい | キャリアアップ助成金 | 正社員転換と処遇改善 | 転換前日までに計画を提出する |
| 離職を減らしたい | 人材確保等支援助成金 | 制度導入・機器導入・定着改善 | 計画認定と離職率目標がある |
採用費を6つに分けて候補を探す
採用費は、求人広告、合同説明会、人材紹介、雇入れ後の賃金、教育訓練、職場定着のための制度・設備に分けます。同じ「人材確保」でも、何に支払うかによって制度の所管、申請先、必要書類、支給時期が変わります。
国の雇用関係助成金は、雇用保険制度に基づく事業主向け支援が中心です。広告掲載の請求書を提出すれば補填されるものではなく、対象労働者、紹介経路、雇用契約、計画提出、賃金支払い、在籍・離職状況などの条件で支給可否が決まります。一方、自治体の採用支援は、広告費、動画制作費、説明会出展料、紹介手数料を補助対象に含む場合があります。
求人を出す前と採用後の制度を分ける
求人広告補助は掲載前の交付申請、中途採用拡大は計画期間の開始前、キャリアアップ助成金は正社員転換前の計画提出など、制度ごとに基準日が異なります。採用後に助成金を探し始めると、紹介経路や事前計画の要件を満たせないことがあります。
採用人数ではなく対象者条件を確認する
一人採用した事実だけでは支給対象になりません。年齢、雇用状況、離職期間、障害、ひとり親、生活困窮、雇用保険の区分、週所定労働時間、無期雇用への希望など、制度が定める対象者条件を紹介日時点・雇入れ日時点で確認します。
国の雇用関係助成金を採用段階で比較する
厚生労働省は雇用関係助成金を、再就職支援、転職・再就職拡大、雇入れ、雇用環境整備、人材開発など取組内容別に案内しています。制度名から選ぶより、採用前、雇入れ時、採用後のどの段階を支援するかで比較すると、重複や取り違えを防げます。
特定求職者雇用開発助成金やトライアル雇用助成金は対象者と紹介経路、中途採用拡大コースは中途採用計画と賃金上昇、キャリアアップ助成金は既に雇用している有期雇用労働者等の正社員化、人材確保等支援助成金は制度・設備導入と離職率低下を確認します。
| 制度 | 支援する段階 | 2026年度に確認した内容 | 向いている取組 |
|---|---|---|---|
| 特定求職者雇用開発助成金 | 雇入れ | 対象者とハローワーク等の紹介を確認 | 高年齢者、障害者、ひとり親等の継続雇用 |
| トライアル雇用助成金 | 試行雇用 | 無期雇用への移行を前提に一定期間試行 | 経験不足等で就職が難しい求職者の適性確認 |
| 早期再就職支援等助成金 | 中途採用拡大 | 1人20万円、成長性による10万円加算 | 計画的に中途採用を増やし賃金も上げる |
| キャリアアップ助成金 | 正社員転換 | 重点支援対象者は中小企業で最大80万円 | 有期・短時間・派遣労働者等の正社員化 |
| 人材確保等支援助成金 | 職場定着 | 制度導入・機器導入と離職率低下 | 採用した人が定着する職場を整える |
| 人材開発支援助成金 | 採用後の育成 | 訓練経費と訓練中賃金の一部を助成 | 職務に必要な知識・技能を習得させる |
対象者の雇入れは紹介経路を先に確認する
特定求職者雇用開発助成金は、ハローワーク等の紹介により、制度ごとの対象者を継続して雇用する事業主を支援します。対象者本人が要件に該当していても、対象となる紹介を受けずに直接応募で採用した場合は、紹介要件を満たさないことがあります。求人票を出す段階で、利用するコースと紹介経路をハローワークへ確認します。
トライアル雇用助成金の一般トライアルコースは、職業経験の不足などから就職が難しい求職者を、無期雇用契約へ移行することを前提に一定期間試行雇用する制度です。対象者はハローワークまたは民間の職業紹介事業者等へ求職申込をし、原則として週30時間以上の無期雇用を希望するなどの要件があります。
民間求人サイトへ掲載しただけでは、助成金上の「ハローワーク等の紹介」にならない場合があります。紹介状、求人票、職業紹介証明、雇用契約書、出勤簿、賃金台帳を、同じ対象者について追跡できるように保管します。
直接応募と職業紹介を混同しない
自社採用サイト、SNS、知人紹介などから応募した人を採用する場合と、制度が認める職業紹介機関から紹介を受ける場合では扱いが違います。面接前に応募経路を採用管理表へ記録し、制度利用を予定する候補者は紹介機関へ確認します。
雇用条件を求人票と契約書で揃える
週所定労働時間、契約期間、雇用形態、賃金、就業場所が求人票、紹介状、労働条件通知書、雇用契約書で食い違うと、対象者区分や支給額へ影響します。条件を変更するときは、採用前に紹介機関と労働局へ相談します。
中途採用拡大は計画と賃金5%上昇を確認する
早期再就職支援等助成金の中途採用拡大コースは、中途採用者の雇用管理制度を整備して中途採用を拡大し、雇い入れた対象者の賃金を雇入れ前より5%以上上昇させる事業主を支援します。2026年4月8日以降の制度では、通常助成が支給対象者1人につき20万円、一定の成長性が認められる事業所は1人につき10万円を加算し、それぞれ1事業所1年度あたり20人までです。
対象者は中途採用で雇い入れ、雇用保険の一般被保険者または高年齢被保険者となり、期間の定めのない通常の労働者として雇用するなどの要件があります。新規学卒者や同じ枠組みで採用された人は中途採用者に含まれず、通常の労働者より所定労働時間が短いパートタイムも対象外です。
ハローワーク紹介だけに限定される制度ではありませんが、中途採用計画を作成し、管轄労働局へ届け出る必要があります。計画開始後に採用方針を後付けするのではなく、募集職種、採用人数、雇用管理制度、賃金を計画へ落とし込みます。
前職賃金と採用後賃金を同じ範囲で比べる
5%上昇の判定では、どの賃金を比較対象とするかが定められています。年収の概算や求人票の提示額だけで判断せず、前職の賃金資料と採用後6か月の賃金支払記録を、ガイドブックの定義に沿って比較します。
既に自社で働いた人は対象外になり得る
対象者は、雇入れ前1年間に申請事業主の事業所で雇用、出向、派遣、請負、委任により就労していないことなどが求められます。派遣社員や業務委託からの切替を予定する場合は、採用決定前に対象可否を確認します。
正社員化はキャリアアップ助成金を確認する
新規採用だけでなく、既に雇用している有期雇用労働者、短時間労働者、派遣労働者等を正社員へ転換する場合は、キャリアアップ助成金の正社員化コースが候補です。2026年4月8日版では、重点支援対象者の有期雇用からの正社員化は中小企業で80万円、重点支援対象者以外は中小企業で40万円です。対象者区分と支給期数によって金額が変わります。
キャリアアップ計画は、正規雇用労働者への転換前日までに提出します。就業規則に転換制度を規定し、転換後6か月の定着、賃金要件、正社員と非正規雇用労働者の定義などを確認します。入社時から正社員として採用した人へ使う制度ではありません。
正社員転換制度を新たに規定した場合、多様な正社員制度を新設した場合、所定の情報をウェブサイト等に公表した場合は、別の加算要件があります。加算額だけで制度を変更せず、就業規則、労働条件通知書、賃金台帳、出勤簿が実際の運用と一致しているかを確認します。
採用時点の雇用形態を記録する
有期、無期、短時間、派遣のどの区分で雇用を開始し、いつ正社員へ転換したかを確認します。雇用契約を更新した日、就業規則を適用した日、転換試験・面談を実施した日を記録します。
採用後の定着は人材確保等支援助成金を確認する
人材確保等支援助成金の雇用管理制度・雇用環境整備助成コースは、賃金規定、諸手当、人事評価、職場活性化、健康づくりの制度や、従業員の直接的な作業負担を軽減する機器等を導入し、離職率低下へ取り組む事業主を支援します。求人広告や入社祝い金を補助する制度ではありません。
2026年度の助成額は、雇用管理制度が1制度20万円または40万円で、複数制度を導入した場合の上限は80万円です。賃金要件を満たす場合は1制度25万円または50万円、上限100万円になります。業務負担軽減機器等は対象経費の2分の1、上限150万円で、賃金要件により助成率・上限が上がる区分があります。
計画を作成して管轄労働局の認定を受け、計画期間内に制度または機器を導入します。その後、原則として計画提出前1年間の離職率より1%ポイント以上低下させることが必要です。雇用保険一般被保険者が9人以下の事業主は、提出前の離職率を上回らないことが目標になります。
離職率は採用人数だけでは改善しない
採用者を増やしても離職者が増えれば、目標を達成できない場合があります。計画前の対象者名簿、資格取得・喪失、離職理由、計画後の在籍状況を管理し、採用と定着を同じ指標で確認します。
機器の便利さではなく作業負担軽減を示す
機器・設備は、従業員の直接的な作業負担をどの工程でどれだけ軽減するかを説明します。購入費に加えて設定、研修、設置・撤去、リース、ライセンス等が対象経費に含まれる場合がありますが、計画認定前に導入しません。
求人広告費・紹介手数料は自治体制度から探す
求人広告費や人材紹介手数料を直接支援する制度は、所在地、業種、職種、採用時期を限定して自治体が実施する例があります。全国制度の対象外だから終わりではなく、事業所所在地の都道府県、市区町村、産業振興公社、商工団体を確認します。
2026年度には、札幌市が人手不足職種の求人広告掲載料、品川区が製造業・情報サービス業等のエンジニア紹介手数料、足立区が求人広告・求人動画・紹介会社の成功報酬を支援しています。同じ東京都内でも対象費用と申請時期が違うため、近隣自治体の条件を流用しません。
| 自治体・制度 | 対象費用・取組 | 補助率・上限 | 申請時期の要点 |
|---|---|---|---|
| 札幌市 求人情報発信補助金 | 人手不足職種の求人広告掲載料 | 2分の1・上限15万円 | 第2期申請は9月11日まで、専門家派遣2回 |
| 品川区 エンジニア確保支援 | 人材紹介会社へ払う紹介手数料 | 2分の1・上限50万円 | 12月28日締切、2026年4~12月就業開始 |
| 足立区 人材採用支援助成金 | 求人広告・求人動画 | 2分の1・上限40万円 | 掲載等の14日前までに申請 |
| 足立区 人材採用支援助成金 | 紹介会社の成功報酬 | 2分の1・上限60万円 | 内定後かつ入社前に申請 |
| 北海道 人材確保支援事業 | 対象職種で31日以上在職した人の雇入れ | 事業者へ10万円 | 2026年4月16日~11月15日の雇用契約等 |
採用費が対象かを契約前に判定する
自治体制度では、求人サイトの掲載料、求人情報誌、動画制作、合同説明会出展、人材紹介の成功報酬などを対象にする一方、採用管理システム、採用代行、交通費、備品、汎用的な自社サイト改修を対象外にする場合があります。制度名だけで判断せず、対象経費一覧と対象外経費一覧を読みます。
札幌市は求人広告の掲載前に専門家派遣を受け、交付決定後に掲載を開始する条件です。品川区は人材紹介会社等を利用してエンジニアを採用した際の紹介手数料を対象とし、支払記録を求めます。足立区は求人広告等を掲載日の14日前まで、成功報酬を内定後かつ入社前に申請します。
掲載開始日と申込日を分けて確認する
求人媒体への申込、掲載原稿の発注、契約、掲載開始、請求、支払いは別の日です。「まだ掲載していない」場合でも、申込や契約が交付決定前着手に当たることがあります。見積段階で自治体へ確認します。
成功報酬は内定・入社・請求の順を確認する
人材紹介手数料は、内定時、入社時、試用期間終了時など、契約によって支払義務が発生する時点が違います。助成制度の申請期限と紹介契約の成功報酬発生日を並べ、申請前に対象経費が確定していないか確認します。
採用前に作る制度確認シート
採用候補者ごとに、応募経路、紹介日、面接日、内定日、雇用契約日、入社日、雇用保険資格取得日、週所定労働時間、契約期間、賃金を一枚にまとめます。制度名だけを人事担当者のメモに残すのではなく、給与・労務担当者が支給申請まで追える形にします。
会社側の計画として、募集職種、採用人数、採用理由、中途採用率、離職率、正社員転換予定、研修、職場改善を整理します。複数の助成金を検討する場合は、同じ対象者・同じ賃金・同じ経費について併給調整がないかを労働局へ確認します。
| 確認項目 | 記録する内容 | 根拠書類 | 確認時期 |
|---|---|---|---|
| 応募・紹介経路 | ハローワーク、紹介会社、直接応募等 | 求人票、紹介状、応募履歴 | 面接前 |
| 対象者条件 | 年齢、離職期間、雇用状況、制度区分 | 本人申立、紹介機関の資料 | 内定前 |
| 雇用条件 | 雇用形態、期間、週時間、賃金、勤務地 | 労働条件通知書、契約書 | 契約前 |
| 事前計画 | 採用計画、転換計画、雇用管理計画 | 届出書、認定通知、受付控え | 制度の取組前 |
| 採用費 | 媒体、紹介会社、金額、支払日 | 見積、契約、請求、振込 | 契約前から支払後 |
| 採用後 | 出勤、賃金、在籍、研修、離職 | 出勤簿、賃金台帳、訓練記録 | 支給対象期間 |
申請できる可能性を分ける想定ケース
採用支援では、同じ採用人数でも応募経路、雇用形態、所在地、申請時期で結果が変わります。以下は制度を絞るための想定例であり、実際の支給可否は申請年度の支給要領、自治体要綱、労働局等の確認で決まります。
中途採用計画を提出して正社員を増やすケース
無期雇用の通常労働者として中途採用を増やし、前職より5%以上の賃金上昇を計画できる事業所は、中途採用拡大コースを確認します。過去の自社就労、パートタイム、新卒扱い、計画開始日を確認し、対象者ごとの前職賃金資料を揃えます。
求人サイトへ掲載して人手不足職種を募集するケース
札幌市内の対象事業者が指定される人手不足職種を募集し、掲載前後の専門家派遣を受けられる場合は、求人情報発信補助金を確認します。交付決定前の掲載、対象外職種、掲載期限後の支払いは対象外になり得ます。
紹介会社でエンジニアを採用するケース
品川区内で1年以上事業を営む対象業種の中小企業等が、2026年4月から12月に就業を開始するエンジニアを紹介会社経由で採用する場合は、紹介手数料の助成を確認します。対象業種、職種、紹介契約、採用日、支払証拠を照合します。
採用済みで事前計画がないケース
採用後に制度を知り、対象紹介がない、計画を提出していない、求人広告を掲載済みという場合は、遡って対象にできない可能性があります。将来の正社員転換、研修、職場定着など、採用後に開始する別の取組へ使える制度を確認します。
採用助成金の申請から支給まで
雇用関係助成金は、対象者の紹介・雇入れ、計画期間、支給対象期間、申請期間が連続します。採用した月にすぐ入金されるとは限りません。中途採用拡大コース、キャリアアップ助成金、人材確保等支援助成金は、取組実施後の賃金・在籍・離職率等を確認してから支給申請します。
自治体の広告費補助も、申請、交付決定、広告掲載、支払い、実績報告、額確定、請求、入金の順が一般的です。先着順や予算終了がある制度は、募集期限内でも受付を終了する場合があります。助成金の入金を広告媒体や紹介会社への支払原資として見込まず、立替資金を用意します。
| 段階 | 行うこと | 止めておくこと | 残す記録 |
|---|---|---|---|
| 制度選定 | 対象者・費用・所在地を照合 | 対象確認前の採用決定 | 公式ページ、問い合わせ記録 |
| 事前手続 | 計画届・認定申請・交付申請 | 求人掲載・制度導入・転換 | 受付控え、認定・交付通知 |
| 採用・実施 | 紹介、面接、契約、掲載、入社 | 未承認の条件変更 | 紹介状、契約、掲載画面 |
| 対象期間 | 出勤・賃金・在籍・研修を管理 | 帳簿と異なる現金支払 | 出勤簿、賃金台帳、振込記録 |
| 支給申請 | 申請書と証拠を期限内提出 | 概算額の受給確定扱い | 提出控え、差し戻し履歴 |
| 支給後 | 帳簿・証拠・制度運用を保存 | 早期廃止や無断変更 | 支給決定、会計記録 |
採用・人材確保で準備する書類
会社の共通書類として、雇用保険適用事業所の情報、就業規則、労働者名簿、賃金規程、出勤簿、賃金台帳、振込記録を整えます。採用者ごとに求人票、紹介状、応募経路、履歴書、労働条件通知書、雇用契約書、雇用保険資格取得の記録を紐づけます。
自治体の採用費補助では、登記・開業資料、納税証明、見積書、媒体資料、掲載内容、紹介契約、請求書、領収書、振込明細、採用者の在籍確認などを求める例があります。オンライン広告は掲載期間、料金プラン、掲載URL、表示画面を保存します。
書類の確認ポイント
- 制度の申請・計画・認定・交付決定の受付控え
- 求人票、紹介状、応募経路、面接・内定の記録
- 労働条件通知書、雇用契約書、雇用保険の記録
- 出勤簿、賃金台帳、給与振込、在籍・離職記録
- 広告・紹介・研修・設備の見積、契約、請求、振込
- 就業規則、賃金規程、転換制度、雇用管理制度の改定履歴
対象外・不支給になりやすいケース
対象者を採用した後に計画を提出する、必要な紹介を受けず直接採用する、交付決定前に求人広告を掲載する、対象地域外の事業所で雇用する、雇用条件を無断で変える場合は、対象外や不支給になる可能性があります。
助成金のために形式だけ雇用契約を結び、実際の勤務・賃金支払いがない場合は認められません。会社都合離職、労働保険料の滞納、労働関係法令違反、関係会社間の形式的な転籍、対象者や費用の重複申請など、共通の不支給要件も確認します。
採用広告に「助成金をもらえるから採用する」と書くのではなく、労働条件と求人情報を正確に表示します。支給申請では、採用活動の成果だけでなく、対象者が実際に働き、賃金が支払われ、計画どおりの制度が運用されたことを証明します。
見落としやすい注意点
- 計画・交付申請より前に求人掲載や制度導入を始めた
- 助成金が求める職業紹介を受けずに直接採用した
- 求人票と雇用契約で週時間・賃金・雇用形態が違う
- 対象期間中に未払い賃金や会社都合離職が生じた
- 同じ対象者・同じ経費へ重複して支援を申請した
- 実績を示す出勤簿・賃金台帳・振込記録が揃わない
採用・人材確保のよくある質問
採用支援で間違いやすい点を、2026年度の公式制度を基準に整理します。個別の対象可否は、事実関係を伝えた上で、管轄労働局、ハローワーク、自治体窓口へ確認してください。
求人広告費は国の助成金で補助されますか
国の主要な雇用関係助成金は、対象者の雇入れや正社員化、雇用管理改善等を支援する制度であり、通常の求人広告費を一律に補助する制度ではありません。求人広告を対象にする市区町村等の制度を所在地から探します。
人材紹介会社の手数料は対象になりますか
品川区や足立区のように、対象業種・職種・地域・申請時期を限定して紹介手数料を助成する例があります。紹介会社を使えば自動的に対象になるわけではなく、内定・入社・支払の前後関係を確認します。
採用した後から申請できますか
制度によります。対象者の紹介前、中途採用計画の開始前、正社員転換前、広告掲載前などに手続きが必要な制度があります。採用済みの場合も、研修や定着改善など今後開始する取組の候補を確認します。
個人事業主でも雇用助成金を使えますか
従業員を雇用し、雇用保険適用事業所として制度の事業主要件を満たせば、個人事業主も対象になり得ます。事業主本人、業務委託先、同居親族などを対象労働者として扱えるかは別途確認が必要です。
自社に合う採用支援を探すチェックリスト
求人掲載や内定を急ぐ場合ほど、申請前に順番を確認します。まず採用費と採用対象者を分け、国の助成金と自治体の採用費補助を別々に検索してください。候補を見つけたら、2026年度の公式ページ、パンフレット、支給要領、申請様式を同じ年度で揃えます。
ここで確認するポイント
- 求人広告、紹介手数料、雇入れ、正社員化、研修、定着のどれを支援してほしいか決めた
- 採用者の応募・紹介経路と対象者条件を確認した
- 求人掲載、内定、入社、転換、制度導入より前の申請期限を確認した
- 雇用形態、週所定労働時間、賃金、勤務地を確定した
- 会社所在地と就業場所の自治体制度を検索した
- 同じ対象者・経費に対する併給可否を確認した
- 出勤簿、賃金台帳、契約、請求、振込を保存できる体制を作った
- 助成金が入金される前の採用費・賃金を支払える資金を確保した
申請前チェックリスト
- 支援してほしい採用費・取組を6区分に分けた
- 採用者の対象条件と紹介経路を確認した
- 求人掲載・内定・入社より前の申請時期を確認した
- 国の助成金と自治体補助金を分けて比較した
- 採用後の出勤・賃金・在籍記録を保存できる
次に確認するページ
公式情報・出典
制度内容や日程は改定される場合があります。申請前に最新版をご確認ください。
